経営戦略×パッケージ×ブランディング
公開日:2022年09月02日(金)|ブランディング
パッケージは経営戦略
経営をパッケージとデザインが強くする
弊社は、「貼り箱(はりばこ)」という紙製パッケージを企画/製作をしています。ですので、お客様からは商品パッケージについてのお問い合わせやご相談をいただきます。
私はそれらについてお話を伺い、お客様が何を求めているのか、希望されているのか、また現状のどこに問題があるのか。などを現実的なご予算を含めて、ヒアリングをさせていただきます。
お客様は「商品のパッケージ/化粧箱をどうしよう?」という主旨で来られるのですが、案件によって単純にパッケージだけでは終わらないケースがあります。
案件内容によって、商品やブランドを取り巻く環境そのものを考える必要もあるのです。
「作る」と「伝える」の両輪が大切
経営の根っこ「本質」を伝えていくこと
例えば、商品自体は高品質でとても素晴らしく、パッケージを考えることで「商品力」はアップします。
しかし商品がよくても、そのブランド自体に訴求力がない、認知度が低い、コンセプトが曖昧、ブランドの明確なキャッチコピーがない。などの中で、そこにクリエイティブのチカラが加わることでブランド力、もっというと企業経営そのものが変わる場合があります。
最近はデザイン経営やデザイン思考が注目されていますが、顧客接点として商品パッケージ/パッケージデザインがとても重要になっています。それに加えて経営戦略の一環として、ブランドと顧客とのコミュニケーションやブランディングが大きな力になります。
私は箱屋ですが、案件によってクリエイティブ/ブランディングの提案をさせていただだくことがあります。
もちろん私はデザイナーではないので、私自身はクリエイティブについて何かをすることは出来ません。
しかし弊社のブレーンとして、私はクリエイターの人脈を持っています。彼らと組んで、それらの問題解決に挑むことが出来ます。

企業にもデザイン/クリエイティブを
コミュニケーションが経営課題を解決する
弊社のキャッチコピーに、「意思を運ぶ箱。」があります。これは、クリエイティブディレクター/コピーライターである田中有史氏につくっていただいたものです。
ブランドの様々なメッセージがある中で、「錆びない1本のキャッチコピー」があるだけで、そのブランドの思いや考え方を表現することが出来ます。
実際このコピーをみて、「お願いするなら、ここしかない!!」と貼り箱のご依頼をいただいたこともあります。
経営の根っこ(本質)を伝えていく
ブランドコミュニケーションは、クリエイティブでつくられる
ブランドの本質を表す1本のキャッチコピー。
これを使い続けることで、ブランドが醸成していきます。
そしてコピーだけでなく、そこにクリエイティブディレクションとアートディレクションがあることで、ブランディングが機能するのです。
これらがブランドコミュニケーションやブランド価値の伝え方など、様々な経営課題を解決する手段となります。
クリエイターとお仕事をしたことがないと中々実感しにくいと思いますが、「モノづくり」とは全く違う「コトづくり」がブランドを醸成し人々を魅了するのです。
独自のポジションを確立するための差異化
それがブランドストーリーになる
他ブランドとの差異化によって、独自のポジションを確立しましょう。マーケティングにおいて、ポジショニングはとても重要な考え方です。
顧客にとって自社ブランドが今、その商品群(セグメンテーション)の中でどの立ち位置なのか。自分たちは、どの立ち位置(ポジション)に行くべきなのか。ここが明確になると、自ずとやるべきことがわかってきます。そこを見える化することで、ブランドストーリーが生まれるのです。
(参考)ポジショニングは行ける場所ではなく、行きたい/行くべき場所
単なるカッコよさではない
経営視点でパッケージやブランディングをみる
もちろん、これらには現実的にお金がかかります。しかし、これらをコストを考えるのはちょっと違います。パッケージ/貼り箱も同じですが、長い目でみてコミュニケーションやブランディングを含む経営戦略としての投資だと考えてみてください。
ブランドと消費者との顧客接点(タッチポイント/コンタクトポイント)をつくり、それらがホームページ、パンフレット、名刺、ノベルティ、そして商品のパッケージにも。
イメージが統一された“メディア”がたくさん増えることでブランドイメージが積み重なり、顧客とのコミュニケーションが良好になることでブランディングは加速します。
詳しくは、これらの記事をご覧ください。
- パッケージ/パッケージデザインがブランドの顔になる
- パッケージデザインは、ファンをつくるためのブランディング投資
- パッケージ/パッケージデザイン、ブランドの無形資産が利益を生み出す
- 価値の転換が新しい意味をつくる/ではパッケージは?
- パッケージデザイン/化粧箱は、コミュニケーション戦略
- 意思を運ぶ箱。企業やブランドが持つ「意思」とは?
今は商品が素晴らしいから、それだけで売れる時代ではありません。
商品(ブランド)を取り巻く環境を整えることで、顧客の中にブランドイメージが生まれ、そこに共感することで販売につながるのです。
あなたもパッケージ/貼り箱と一緒に、モノ(商品)だけでなくコト(ブランドイメージ)を表現し伝えてみませんか?
※クリエイティブについて
クリエイティブディレクションとアートディレクションには明確な定義付けはなく、重複する部分もあるので簡単に解説します。
クリエイティブディレクション:ブランド戦略などプロジェクト全体を統括すること。クリエイティブディレクターはわかりやすくいうと、映画でいう全体を統括するプロデューサー的な役割のことです。
アートディレクション:クリエイティブディレクションともかぶる部分が多いですが、主にプロジェクトのヴィジュアルなど視覚表現の監修を行う監督的な役割をいいます。
キャッチコピー:意思を運ぶ箱。
コピーライティング/クリエイティブディレクション:田中有史(田中有史オフィス)
デザイン/アートディレクション:浪本浩一(株式会社ランデザイン)
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<目的から作例を探す>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<お客様インタビュー>は、こちらのページへ。
【ブランディングって、こういうこと】
ブランディングということをなんとなくわかったような気分で済ませていませんか。ここでは「ブランディングって、こういうこと」と題してやさしく解説していきます。

【コミュニケーションって、こういうこと】
コミュニケーションって、なんでしょう。ブランディングやコンセプトなどと同じで、わかっているようでも意外とわかっていない(説明しにくい)言葉のひとつかもしれませんね。

【クリエイティブって、こういうこと】
クリエイティブとは創造的ということ。「創造」と聞くと、“じぶんにはできるかなあ”と、難しく感じてしまいますが、「創造」ではなくて「工夫」なんだ。と、言われると「クリエイティブ」の見方が変わりますよね。

【新企画コンテンツ】
貼り箱ディレクターである村上誠(村上紙器工業所 代表)と親交のあるクリエイティブに関わる方が、パッケージやデザインに関するアイデア、視点、果てはお互いの考え方や生き方について語らいます。

<パッケージ/貼り箱とブランディング>


<信頼できるクリエイターの方々>



