B2B/BtoBにもブランディングが必要な理由(パッケージ編)

公開日:2024年04月04日(木)ブランディング

B2B/BtoBにもブランディングが必要な理由
(出典:テレビ東京/WBSより)
(出典:テレビ東京/WBSより)

クリエイティブディレクター
佐藤可士和氏が登場

昨夜のWBS(ワールドビジネスサテライト:テレビ東京)で、興味深いニュースをやっていました。
自動車部品、電子部品等を製造、販売する総合部品メーカーのNOK株式会社(本社:東京都港区、国内外のグループ会社92社)が、統一のコーポレートアイデンティティ(CI)をつくることで、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏にブランド戦略を依頼したとのこと。

(参考)NOKグループ統一
新コーポレートアイデンティティを策定
・新CI発表、佐藤可士和氏とロゴやタグライン刷新

自動車業界が長い目で見て、従来のエンジン車からEVやPHEVなどNEV(新エネルギー車)に移行するにあたり危機感を強めています。今後、自動車以外の分野にも市場を求めていきたいのは、まさにその現れですね。
今後人材確保は重要な問題ですし、現状もそうですがこれから益々グローバルな市場に出ていかないといけない。

そんなとき、「企業ブランドの確立」は絶対条件になります。企業のメッセージを的確に伝えることは、とても重要になってきます。

(出典:テレビ東京/WBSより)

ブランディングはB2Cだけではない

一般的にブランディングやブランド戦略というとB2C/BtoC(消費者向けの製品・サービス)と思われます。代表的な例だと、アップルやメルセデス、ロレックス、ナイキやエルメスはその典型です。
それに対してB2B/BtoBは企業同士の取引きで、この会社のように自動車の部品製造などはその典型です。

番組の中では、インテルの事例を取り上げていました。ご存知の通りインテルはデバイスメーカーですが、中にインテル(CPU)が入っているのがパソコンの価値につながることを、「インテル入ってる(Intel inside)」というキャッチコピーで表しました。この一言が、ブランディングとして大きく機能したわけですね。

弊社のパッケージ/貼り箱の製造も、これに当たります。極たまに個人のお客様からご依頼いただくこともありますが、ほぼ全ては企業(メーカーや制作会社など)からのご依頼で貼り箱を企画・製造しています。

あなたがもし商品のメーカーなら「企業ブランドの確立」は絶対条件ですが、B2Bではピンとこないのも無理はありません。元々B2Bには「企業ブランドの確立」という概念自体がほとんどありませんでした。何故なら、例えば製造業だとどうしても製品の性能スペックや価格が優先されるからです。

医療や産業機器メーカーも、ブランディングする時代

しかし、最近では事情が変わってきています。弊社でも、多くはギフト商品などのパッケージ/化粧箱が多い。ただここ数年はまだ案件自体は多くはないのですが、B2B/BtoB企業からご相談は増えてきています。医療機器や産業機器なんかが多いですね。特に産業機器です。

B2Bでは様々な制約があるので中々公開出来ないケースが多いですが、自動車関連など産業用の機械やその金属パーツなどのメーカーから、貼り箱/化粧箱のご相談やご依頼をいただきます。

本来これらの業界の製品パッケージは、あくまでも製品の輸送や保護を目的としているので、化粧箱を使うという概念がありません。製品の輸送や保護というスペックのみで、パッケージが使われていました。スペックのみなので、梱包資材という「コスト」です。

最近は、その様相が少しづつ変化してきました。今回のNOK株式会社の例でもあるように、部品製造などにB2B企業であっても企業ブランドを意識し始めたのです。

グローバル展開させている企業は特にそうですが、国内企業でも企業ブランドはビジネスに影響します。別にナイキやエルメスでなくても例え製造業であっても、企業のブランドイメージを重んじる世の中になってきています。やはり、時代の流れなんでしょう。

ブランドコミュニケーションとしての
商品パッケージ/化粧箱

まだ1年に数件ほどですがメーカー、製造業などの企業からパッケージ/化粧箱のご相談を受けます。
昨年ご相談を受けたのは、ある産業機器の分野で世界シェア2位の大手グローバルメーカー。
関東の企業でしたが、会社のトップから「ブランディングとして、製品パッケージにいい化粧箱を〜。」と話があり、現場の企画・マーケティングの担当者よりご連絡をいただきました。従来の段ボール箱から、化粧箱(貼り箱)を使いたいと。

そうなると梱包資材というコストから、全く考え方(価値観)を変えないといけません。
しかし、そのメーカーはブランディングへの投資として予算を確保してくださり、数ヶ月におよぶ打ち合わせやサンプル製作から本生産に至りました。とてもありがたいことです。そのメーカーは、全社一丸となってブランディングに取り組まれておられます。

また別の大手メーカーからの案件では、クライアント(海外の大手自動車メーカー)のある製品を収納するパッケージ/化粧箱をご依頼いただき、無事に納品させていただきました。
こちらは、2024年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー:米国スベガスで開催される電子機器の世界最大級の見本市)で限定品として関係者に配られたそうです。
私たちの名前が出るわけではありませんが、いわば世界デビューしたわけですから、とても光栄なことですね。

中小企業や町工場もブランディングが必要

しかし、これは大手メーカーにしか出来ないわけではありません。
中小企業でもその価値観があればブランディング出来ますし(もちろん、ある程度の投資は必要です)、弊社は小さな町工場ですが、クリエイティブのチカラを知ったことで目覚めブランディングに力を入れてきました

意思を運ぶ箱

おかげで、世界的な大手企業からもご相談やご依頼をいただくようになりました。ブランディングしていなかったら、こんなことはありえませんでした。

企業ブランドの確立は簡単なことではありませんが、大手だけでなく中小企業や弊社のような町工場でも理念を追求できれば出来ることです。サービス業でも製造業でも関係ありません。

弊社のステイトメントである「意思を運ぶ箱。」は、箱がモノ(商品)を運ぶだけでなく、「ブランドの意思」も一緒に運ぶ存在でありたいという思いが込められています。

こんな箱屋も珍しいですが、「B2B/BtoBにもブランディングが必要な理由」をおわかりいただけましたか? これからとても重要になる価値であり、考え方だと思います。

あなたもぜひ、ブランドを意識してみてください。
見える世界が、変わるかもしれません。

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(まずは、ちょっと電話で聞いてみたい時は06-6653-1225 担当:村上 誠 まで)

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