パッケージデザインは、ブランドイメージを売っている
公開日:2024年05月06日(月)|ブランディング
ブランドの本質を“感じさせる”パッケージデザインの力
<Xでシェア> <Facebookでシェア>広告が商品のブランドイメージを売っているのと同じで、商品/製品パッケージは中身を売ると同時に「ブランドイメージ」を売っています。その箱代は商品の代価と同時に、ブランドイメージの代価でもあります。

売上を変えるのは、パッケージが生む“ブランド体験
弊社で、この代表的な事例だと「業務用セキュリティ・ソフトウェアのパッケージ(貼り箱)」があります。
ブランドのリニューアル(リブランディング:既存ブランドの再構築)案件からお話をいただいた製品パッケージ/化粧箱です。リブランディングによって今までのブランドイメージを刷新し、新たな顧客や市場を開拓する狙いです。
元々このブランドは貼り箱(はりばこ)を使われていましたが、よくある一般的なパッケージデザインでした。
このときのリブランディングは、「上質感」というテーマがありました。よく「高級感が欲しい」という声はお客様からありますが、上質感は高級感とは少しニュアンスが違います。
そこで、出来るだけシンプルで美しいパッケージデザインにしようと考え、箱の形式はブック式。2タイプあったため、一つは表紙を黒、箱(ミ)は朱赤のコントラストで質感のある紙を選びました。もう一つは、白い表紙にオレンジ色の箱(ミ)です。
各々に、表紙と同じ色のスリーブ(筒状のカバー)を付けました。




ブランドイメージが売上を左右する ― パッケージの役割
ご提案させていただきましたが、クライアントにとても好評で即採用となりました。
実際にこのパッケージで市場に投入されると新規顧客開拓にも成功し、製品パッケージを変えたことで売上げが約二割、数億円アップしたそうです。ソフトウェアなのでバージョンアップはありますが、基本的に中身は同じ商品です。
もちろん製品ホームページなど全体的なリブランディングをしていますが、パッケージ/パッケージデザインによって上質感という新たな「ブランドイメージ」を売ることに成功したのです。
ブランドを売るデザイン ― パッケージが生む付加価値
イメージ出来ましたか?
パッケージ/パッケージデザインは、中身の商品すなわちカタチのあるモノ以外に、「ブランドイメージ」という目に見えないものも売っているのです。
そう考えると、商品パッケージ=包装資材=コストとは違う見方が出来ると思います。
そう。ブランドへの投資であり、ブランド資産だということを…。
それは消費されて終わりではなく、ブランド資産(ブランドエクイティ)として積み重なっていきます。
今までとは違う視点で、パッケージ/パッケージデザインを感じてみてください。



著者:村上紙器工業所 代表 村上 誠
大阪で三代続く貼り箱製造業を営み、パッケージを通してブランド価値を設計するパッケージコンセプター。
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