余白。愛すべき手間から作られるパッケージ

公開日:2022年10月10日(月)デザイン

倍速社会で見失うもの

Z世代を中心に、映画やドラマを「1.5倍速」や「2倍速」で観るのがあたり前になってるらしい。彼らいわく、ゆっくりだと時間を無駄にしてると感じる。

確かに私が若い時と違って、世の中にあふれる情報量がとんでもなく増えている。限られた時間の中で数ある情報を取り込もうとすると、倍速で観るのは理にかなってるのかもしれない。

ただ、「ゆっくりだと時間を無駄にしてる」というのはちょっと違う気がする。デジタル化で膨大な情報に囲まれている今だと「ゆっくり流れる時間」はある意味、最高の贅沢なのかもしれない。

愛すべき手間

音楽は今ストリーミングが主流だが、若い人の間でレコードに注目が集まっているという。もちろん全体からするとごく僅かなんだろうけど、音楽CDは年々右肩下がり。アナログレコードは、逆に生産量が少しづつ増えている。

30cmLPのレコードジャケットはアートのようだし、ジャケットからレコードを取り出し、ホコリを取ってターンテーブルにのせる。そこに静かに針を落とすのは、一つの儀式だと感じる。この「愛すべき手間」こそ、現代の贅沢なのかもしれない。

デジタル化で便利になり効率化が進むほど、手間や無駄という「余白」は大切な価値なんだろうね。

スマホ全盛の時代に…なぜ?「アナログレコード」人気復活!


あと、余白といえば時間でしょ。
私は、行きつけのBARで過ごす時間が大好きです。
まるで来る者を拒むかのようなBARの重い扉は、外界とは隔てられたこの空間で過ごす時間を楽しむ場所です。

ゆっくりと流れる時間、そして空間。
ホッと、できるひとときです。
ひとりの人間にとって、こういう時間はとても大切ですね。
効率化や生産性も大事ですが、こんな余白があることが人生を豊かにしてくれると思います。

日ごろは、パッケージ/貼り箱からデザインやブランディング、コミュニケーションのことを考えていますが、これらに必要なのは実は「余白」なのかもしれません。

余白。愛すべき手間から作られるパッケージ
余白。愛すべき手間から作られるパッケージ

ブランドコミュニケーションとしてのパッケージ/化粧箱

私たちは、効率重視のパッケージ/化粧箱をつくっていません。
今の時代に逆行しているともいえますが、それよりも大切なのはブランドコミュニケーションとしてのパッケージ/貼り箱の役割です。
ブランドとユーザーを結ぶ大切な顧客接点(コンタクトポイント/タッチポイント)として、高級感や上質感をまとわせた化粧箱がブランドにとってとても大切だと考えています。

それを作るには単に効率重視ではなく、一つひとつを丁寧につくる貼り箱がブランドの意思を運んでくれる存在になります。包装資材という機能ではなく、ブランドの「意思を運ぶ」という意味を考えてみてください。

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箱BAR、パッケージデザイナー、三原美奈子
余白。愛すべき手間から作られるパッケージ
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