ブランドの意思を“翻訳”するパッケージコンセプターという仕事

公開日:2026年01月02日(金)マーケティング

ブランドコンセプトの源泉を読み解き、箱に宿す——パッケージコンセプターの視点

無言のコミュニケーションを創る、素材・余白・手触りが語るブランドの意思
D2CブランドTシャツ、高級パッケージ/化粧箱

意思を運ぶ箱。

パッケージコンセプターとは、ブランドが持つ独自の価値や哲学を深く理解し、「ブランドの意思(経営者の覚悟)」を翻訳する専門職です。
そして消費者が直感的に理解できるように、パッケージの形状や構造、素材、デザイン、機能へと具現化(翻訳)する役割を担い、パッケージを通したブランド体験として世の中に届ける仕事をしています。

村上紙器工業所は、貼り箱というパッケージを企画・製造する、れっきとした製造業です。
箱をつくる会社であることは、紛れもない事実です。

しかし私たちは、自分たちの仕事を「箱の形をつくること」だけとは考えていません。

箱は、あくまで最終的なアウトプットであり、その前に、必ず向き合うべきものがあります。
それはそのブランドが何を大切にし、何を信じ、どこへ向かおうとしているのかという、経営者の意思や覚悟です。

ブランドには、必ずその存在理由があります。

  • なぜ、この事業を続けているのか。
  • なぜ、この価格なのか。
  • なぜ、この顧客に届けたいのか。

それらは決算書の数字には表れませんが、ブランドの根幹を支える最も重要な要素であり、ブランド資産です。そして私たちは、その「言葉になりきらない意思」が、最初に顧客と出会う場所こそが商品パッケージだと考えています。

パッケージは、無言です。
けれど、決して無意味ではありません。

手に取った瞬間の重さ。
素材の質感。
フタを開けるまでのわずかな余白。
その一つひとつが、「この会社/ブランドは、何を大切にしているのか」を語ります。

私たちは、貼り箱を通して
ブランドの意思(経営者の覚悟)を語るパッケージを設計/デザインしたいと考えています。

そのために必要なのは、見た目を整えるデザインではありません。
流行の表現を当てはめることでもありません。

誰に、どのような価値を、どのような姿勢で届けたいのか。
その判断の軸を整理し、貼り箱という制約のあるカタチに翻訳すること。
この役割を、私たちは「パッケージコンセプター(箱に、ブランドの意思を宿らせる存在)」と呼んでいます。

パッケージデザインの真の価値は、見た目ではなく「ブランドの意味」を翻訳すること

パッケージ・リニューアルのご相談から、ブランディングの提案させていただいた大阪・堺市の職人がつくる高級和包丁のブランド構築とパッケージ開発案件。

パッケージをブランドの記憶資産に変える
パッケージからはじまるブランディング、高級和包丁ブランド

パッケージコンセプターとは、箱をきれいにつくることではありません。

ブランドの意思を読み取り、それを体験として成立させるために、「やること」と同時に「やらないこと」を決める存在です。

だから私たちは、商品企画が固まってから仕事を始めるのではなく、企画が決まる前の対話を何より大切にしています。
その箱は、本当にそのブランドにふさわしいのか。
そのパッケージデザインは、経営者の覚悟と釣り合っているのか。

こうした問いを重ねた先に、最終的なアウトプットとしてパッケージ/貼り箱が生まれます。

コピーライター/クリエイティブディレクターの田中有史さんに言葉にしていただいた、村上紙器工業所のステイトメント(企業理念を実行に移すための具体的な「行動指針」として言語化したもの)は「意思を運ぶ箱。」です。

意思を運ぶ箱
コピーライティング:田中有史(田中有史オフィス)
アートディレクション:浪本浩一(株式会社ランデザイン)

この言葉は、私たちの仕事そのものを表しています。

私たちは、貼り箱をつくっています。
しかし本当に運んでいるのは、紙でも形でもありません。
ブランドの意思であり、経営者の覚悟です。

その覚悟が、パッケージを通して静かに、しかし確かに伝わること。
それこそが、私たちがパッケージコンセプターとして果たしたい役割なのです。

パッケージコンセプターとは、
パッケージを「入れ物」ではなく、
ブランドの意思を伝えるためのメディアとして設計する存在なのです。


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ブランドと顧客を結ぶ最初の意思伝達装置
高級バナナのギフトボックス・パッケージ/新市場開拓

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私たちの工場では、貼り箱を「早く・安く・大量に」作ることを目的としていません。私たちはモノとしての箱づくりではなく、パッケージを通してブランドの「意味」をつくる仕事です。

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ブランドの記憶資産をつくるパッケージ

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