製品パッケージの視点を変えると意味が変わる
公開日:2024年05月03日(金)|ブランディング
視点を変えるということ
何事も同じ目線ではなく、視点を変えることで見え方が変わります。
例えば、「日本の常識は世界の非常識」と言われます。私は二十代のときに、カナダのバンクーバーに約1年半ほど暮らしたことがあります。海外旅行に行ったこともなく、初めての海外でいきなり住んでしましたした。
右も左もわからず英語もしゃべれず大変でしたが、人には恵まれてカナダ人の友人もたくさんできました。そこでまさに、「日本の常識は世界の非常識」を実体験しました。日本と西洋では価値観が違うというか、文化そのものが全く違います。
すべてにおいて、視点が違うのです。
これは、「業界」においても同じことが言えます。
同じ業界の中にいるとその中では同じ価値観や考え方ですが、他からみると「何それ?」と思われるかもしれません。
先日、ある雑誌から「箱」についての取材を受けました。
ある企業の商品パッケージについて、話を聞かせてくださいというものでした。
とあるメーカーの商品パッケージは、化粧箱ですが一般的なパッケージとは全く違う視点/概念から作られています。普通のメーカーでは、考えられないくらいの予算を費やしてデザイン、製作されています。
そこには、そのブランドの強い「意思」を感じます。
視点が変わると意味が変わる
実はパッケージ/パッケージデザインは、中身の商品だけでなく、ブランドイメージを売っています。視点を変えることで、同じパッケージでも全く意味が変わるのです。
おもしろいですね。視点を変えることはどんな分野においてもとても重要なことで、製品パッケージも同じことが言えます。
パッケージ/化粧箱に限らず、製造業は基本的にスペック重視です。それが当たり前です。
弊社の場合、化粧箱としてのハードだけでなく、そこにソフトの概念を持ち込みました。
意思を運ぶ箱。
中身の商品の保護や流通だけでなく、企業ブランドの思い/意思を運ぶ箱という商品パッケージです。ブランドの意思を運ぶ。できる限りシンプルで美しい箱。
その箱を手にしたとき、ブランドイメージを伝えられる、感じられるパッケージです。
常に様々な視点を持てるように、柔らかい頭を持っていたいと思います。
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