パッケージ/貼り箱製作時の「実際によく困っていること」FAQ

公開日:2026年01月10日(土)マーケティング

パッケージデザイン開発の全体像とFAQ — 新商品企画担当がまず知るべきこと

商品は作ったけど、実際に販売するには当然パッケージが必要です。

  • どんなパッケージにしたら売れるの?
  • パッケージをつくるのに、何からはじめればいいの?
  • パッケージデザインは?
  • どのくらいの費用はかかるの?
  • 誰に相談すればいいの?

新商品やリニューアル、もしくは初めてオリジナルでパッケージを作る場合、何から手をつければいいのかわからない。という企業の企画や開発担当者、もしくは経営者は多くおられると思います。
パッケージを新しく開発するにあたり、課題は多くあります。

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実際にパッケージ/貼り箱を製作に関するFAQをまとめてみました。

Q1. そもそも、貼り箱と一般的な紙箱(組み箱・折箱)は何が違うのですか?

A. 「貼り箱」と「組み箱・折箱(専門的には「トムソン箱」といいます)」は、構造・製造工程・加工方法や質感・耐久性が、根本的に異なります。貼り箱は芯材のボール紙(厚さ:1〜2mm程度)に、ファインペーパー(色や質感、手触りなどに特徴を持たせた高級な特殊紙)を貼り込んで作ります。剛性が高く、ブランド価値を「触覚」で伝えられる箱です。


Q2. 貼り箱は、なぜコストが高くなりがちなのですか?

A. 多くの工程が人の手で加工で材料点数も多く、内装部分を含めてとても複雑になるためです。
機械による量産品もありますが、その場合はロット数が数千〜数万個と大量になり、基本的に複雑な貼り箱は製作できません。


Q3. 最低ロットはどれくらいから対応できますか?

A. 仕様によりますが、小ロット(数百個、もしくは数十個でも)対応は可能です。ただし、ロット数が小さいほど単価は上がります。


Q4. デザインはどこまで決めてから相談すべきですか?

A. 完成デザインでなくても、まったく問題ありません。もしご希望のイメージがあればお伝えくださ。しかし、むしろ「ブランドイメージ」や「コンセプト」が重要です。


Q5. 箱のサイズや形状は自由に決められますか?

A. オリジナルで作るため原則自由に決められますが、貼り箱では構造上の制約があります。特に、大きな貼り箱は製作できない、あるいは作れるけれどとても高価になったりします。自由度と安定性・コストのバランスが重要です。


Q6. 箱の仕様を決める際、何から考えるべきですか?

A. 貼り箱としては中身(商品)によって、箱本体の形状や内装(「ゲス」といいます)をどう作るか重要です。そのあたりは、お客様とご相談しながら詰めていきます。


Q7. サンプルは、作る必要がありますか?

A. はい。貼り箱は質感と構造が重要なため、本生産の前に必ずサンプル製作(有償)をして、デザインやサイズ感などを確認していただきます。


Q8. サンプル製作にはどれくらい時間がかかりますか?

A. 仕様(特に使う素材)によって変わります。通常、2〜4週間程度が目安です。


Q9. 貼り箱の本生産は、どれくらい時間がかかりますか?

A. やはり、仕様(特に使う素材)とロット数によって違います。一般的なもので、約4〜6週間程度。ただし、ロット数や発注いただくタイミングによって変わります。


Q10. 量産時に、品質のばらつきは出ませんか?

A. 手作業工程がある以上、完全に均一された貼り箱にはなりません。また紙で作る以上、金属加工のような精度で作ることはできません。ただ、全体の製作工程できちんと管理を行いますので、極端なバラツキにはなりません。量産の工業製品と工芸品の、中間くらいのイメージでしょうか。


Q11. 貼り箱はどんな業種・商品に向いていますか?

A. 組み箱に比べると貼り箱は高価なため、比較的高価格帯商品やギフト商品、ブランディングの視点で考えると、ブランド価値を重視する商品に向いています。


Q12. パッケージ開発は、商品開発のどの段階で始めるべきですか?

A. 本来は、商品企画・開発と同時並行に進めるのが理想です。商品完成後になってからでももちろん可能ですが、パッケージ開発にはかなり時間が必要です。パッケージ開発に予想以上に時間がかかり、販売時期が先に決まっている場合などに、間に合わない可能性が出てきます。


Q13. パッケージ/貼り箱は、売上やブランド価値に影響しますか?

A. はい。すぐに効果が出るわけではありませんが、パッケージはブランド/商品の入口です。ティファニーやiPhoneの箱に代表されるように、商品パッケージが「ブランドイメージを創り出す」といっても過言ではありません。短期ではなく中長期的な目線でみていただくことで、パッケージがつくるブランドイメージが積み重なることで、「パッケージ=ブランド資産」になります。


Q14. パッケージの開発予算は、どの時点で考慮する必要がありますか?

A. 商品開発の初期段階から、必ずパッケージ予算を検討してください。最後になればなるほど、パッケージ予算が少なすぎる問題が出てきます。当初からパッケージ予算をきちんと商品価格に組み込んでおかないと、予算が少なすぎて満足なパッケージを作れないという現実に直面します。
ここはパッケージ予算をどうするかで、ブランドや販売・営業戦略に大きく関わってくるので、最初からしっかりと考えておく必要があります。
弊社にご相談いただく案件で、実際にこの問題でつまずくケースが数多くあります。最後になって販売価格を見直すのは、実質的に不可能に近いのです。パッケージ予算はブランディングを考えた上で、当社から戦略的に組み込んでおく必要があります。これは、パッケージを考える上でとても重要です。


Q15. パッケージ/貼り箱を、コストと考えるのか?

A. これは、パッケージを考える上での本質です。一般的には「パッケージ=包装資材=コスト」と考えてしまいます。確かに間違えではありませんが、そう思った瞬間に「いかにコストを抑えるか」の発想から逃れられなくなります。とにかく「安く作る」と考えると、ブランドイメージを表すようなパッケージを作るのは難しくなります。
ここは考え方ですが、パッケージ/貼り箱はブランディングのための投資。つまり、パッケージという投資をすることで、「ブランド価値を伝える/向上させる」ことができれば、商品価格を高く設定することができます。

値引きをしなくても販売の継続が可能。など多くのメリットが生まれます。パッケージによるROI(投資効果/投資利益率)を高める考え方です。
※安く包むか高く売るか?パッケージで決まる利益構造の真実

それらも含めて、村上紙器工業所は単に貼り箱というカタチをつくるだけでなく、企業の考え方やブランドの意思をどう貼り箱に込めていくかをお客様と一緒に考えていきます。
※ブランドの意思を“翻訳”するパッケージコンセプターという仕事


補足(重要な視点)

売れる箱づくりを始める前に — ブランド体験をつくるパッケージ設計

多くの企業が困っているのは「箱をどう作るか」も重要ですが、「箱で何を伝えるべきかを、言語化できていない」ことです。
貼り箱は仕様ではなく、「ブランドの意思を包むためのツール」だという視点が、パッケージの意味です。
パッケージは、単なる包装資材ではありません。
ブランドと顧客をつなぐ大切な顧客接点(タッチポイント/コンタクトポイント)であり、経営的には将来的な商品の売上と利益に大きく関わってきます。

その中長期の目線で、パッケージの開発・企画を行ってください。
村上紙器工業所は、そのお手伝いをさせていただきます。


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