ブランドの顔になるパッケージ/化粧箱、そして色
公開日:2019年10月12日(土)|ブランディング
ブランドは “色” で記憶される ― パッケージが顔になる理由
<Xでシェア> <Facebookでシェア>昨夜は、日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)主催のSEMBAサロン「正しい色彩計画がいけてるプロダクトデザインを作る:ブランディングのための色彩計画を考える」に参加させていただきました。
スピーカーは、岩尾美穂氏(オフィスいろどり代表、カラーリスト・ディレクター)。
その中で、「ティファニーブルー(Tiffany Blue)」についての興味深いお話がありました。
ティファニーは、1837年にアメリカで創業された世界的な宝飾品のブランドです。
有名なのは商品パッケージ(貼り箱です)など全てに使われているブランドカラー(コーポレートカラー)である「ティファニーブルー」。

箱を見た瞬間にブランドが伝わる、色彩設計の力
ファンシーペーパーでいえば、タント「L-67」あたりのミントグリーンでしょうか。
ではこのティファニーブルー(Tiffany Blue)を印刷しようとすると、これは出来ないようです。もちろん、似た色で印刷することは出来ます。
印刷は「CMYK」の4色で表現されますが、特殊な色(特色)は「DIC」「TOYO」「PANTONE」のカラーチップ番号で指定します。
特色でのティファニーブルーは、PANTONEのある番号が指定色になっていますが(1837年創業から)、ティファニーがこの色を世界中の様々な国で商標登録しているため、実際にはティファニー以外の企業がこの色を使用することは出来ません。
また「PANTONE 1837」は色情報が一般公開すらされておらず、秘密のベールに包まれているといっても過言ありません。昨夜、岩尾美穂氏のお話で初めてしりました。

一色がブランドを支配する ― ティファニーブルーに学ぶ色彩戦略
また、こんな話もあります。
ティファニーには、どんなにお金を出されても決して売らないものが1つある。…ただし顧客が商品を買うと無償で提供される。それは、ティファニーの名が冠された箱である。責任を持って製造された製品が中に納められていない限り、その箱をお店から持ち出してはならないという創設以来の厳しいルールが、貫かれているからなのだ。
フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia):「ティファニー」より引用。
もちろん商品の「箱だけ売る」ことは普通しませんが、創業以来のこうしたルールがあるのは素敵ですね。商品のパッケージに対しても、厳格な責任を持っているということです。
宝飾を代表する、女性憧れであるティファニーブルーのパッケージ(貼り箱)。
まさに商品パッケージが「ブランドの顔」でありパッケージ/化粧箱によるブランディングです。
そんな「ブランドの顔」になる貼り箱を、お客様に提供させていただきたいです。
<正しい色彩計画がいけてるプロダクトデザインを作る>
ブランディングのための色彩計画を考える
パッケージ展2024でのプレゼン映像(約5分)です。
パッケージは単なる包装資材のコストではなく、「ブランドイメージを届ける存在」「パッケージによるブランド体験」も考えて作られています。(iPhoneやティファニーのパッケージを例に話しています。)
著者:村上紙器工業所 代表 村上 誠
大阪で三代続く貼り箱製造業を営み、パッケージを通してブランド価値を設計するパッケージコンセプター。
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