セッションが織りなすイノベーション/パッケージ編

公開日:2023年06月12日(月)セミナー・勉強会

創り出す人間によって、作品が大きく変わる

先週末に参加させていただいた生野区の「ものづくりセッションvol.24」の中で、ジャズのセッション(ジャムセッション)からイノベーションという切り口のお話がとても興味深く感じました。

ジャズに限らずですが、それを構成(制作)するメンバーで作品自体が大きく変わります。例えば映画などはその典型です。
映画は、監督、キャスト、脚本で決まるとよくいいます。もちろんそれらが主ですが、例えば撮影監督(キャメラマン)でも映像として大きく変わります。

日本でいえば黒澤明、小津安二郎、溝口健二といった往年の名監督がいますが、キャメラマンとして世界的に評価の高い宮川一夫と組んだ作品たちは、世界的にも非常に高い評価を受けています。
代表的なものでは、第12回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞受賞の黒澤明監督作品「羅生門」がそうです。また溝口健二監督の「雨月物語」然りです。

キャメラマンひとりで、作品の映像表現が大きく変わります。
もし別のキャメラマンだったら、「羅生門」は受賞していなかったかもしれません。
そこが、映画という総合芸術のおもしろいところですね。

パッケージ(貼り箱)も、まさに同じです。
クライアントがあり、商品がある。それを収めるパッケージ、貼り箱を企画・デザインします。
もちろん技術的なことは作用しますが、それだけではありません。
考える、つくる人間の考え方と思考によって、どんなパッケージにすればいいのか、どんな貼り箱を作るのかが大きく違ってきます。

パッケージは、何をつくるかの前に
どんな意味を持たせるのか?

もちろん、パッケージというとカタチや構造など機能面が重視されがちですが、そのブランドにとってパッケージにどんな意味を持たせることが、一番良いのかを考えるのが私たちの大きな役割です。
そこができれば、あとはモノとして貼り箱をどう作るかの問題です。

クライアントがどんな意思で、商品を世に出したいのか?
ブランドコンセプトは?
商品にどんな意味があるのか?

こんなことを考えながら、貼り箱のパッケージデザインをしていきます。
パッケージはモノとしての機能も重要ですが、感情や意味をきちんと理解して、それをパッケージに持たせてやることがもっと大切になってきます。

それを考えるのが、それをつくる人間なんです。まだまだ、AIでは出来ないところかもしれませんね。


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