パッケージ製作会社の箱Barとは?
公開日:2025年12月25日(木)|マーケティング

バーカウンターは人生の学校である。
私にとって、BARとは「人生の学校」である。
止まり木に羽を休め、その夜ふと隣り合わせたひとと語り合う。酒の神からのプレゼントともいうべき、ひととの出会いの時間。そこに、人生の学びがある。
今宵もまた、その幸福(口福かな)を求めて出撃する。
箱は語る。だから、私は箱Barをつくった
村上紙器工業所の「箱Bar」とは、単なる物理的な空間や飲食の場ではなく、Murakami Shiki(村上紙器工業所)が表現する「ブランドの意思」「職能の誇り」「顧客との対話」を具現化するブランド体験の中心的存在です。
箱Barは、貼り箱(ハコ)という物質を「入口」にして、ブランドの世界観/価値観/物語に触れ、共感と記憶を深める体験設計そのものです。
一言でいうと
箱と会話する、体験としてのブランドのカウンター。
1. 「箱」をブランドの意思と結びつける役割
貼り箱は単なる包装ではなく、ブランドの価値や想いを運ぶメディアです。
村上紙器工業所では「意思を運ぶ箱。」をブランドステートメントとして掲げています。
箱Barは、その思想を体験として顧客/関係者に翻訳する場です。
→ 箱の物理的な素材・構造・開封行為を通じて、ブランドの思想を「五感と記憶」に刻むことを意図します。
2. 顧客との “深い対話” の装置
村上紙器工業所の顧客は、単に箱を買う人ではなく、
- ブランドの価値を届けたい企業
- 商品体験の質を高めたいブランド
- 体験価値を設計したいクリエイター
こうした人々です。
箱Barは、ただ説明する空間ではなく、設計者・デザイナー・経営者・顧客が対話するインタラクティブな仕組みです。
箱の設計・素材・感触・開封動作を語り合うことで、単なる受注ではなく、共創的な体験価値をつくる場になります。
3. ブランド体験の深度を生む設計
体験マーケティング理論では、ブランド接点は単なる情報伝達ではなく、記憶に残る物語的体験(Narrative Experience)とされています。
村上紙器工業所の箱Barは、
- 箱のCMF(Color/Material/Finish)デザイン
- 開封の儀式
- 設計者の思考プロセス
- ブランド哲学の語り
これらを一連の体験として統合する仕組みです。
ブランド体験の深度を上げることで、顧客の忠誠心や共感が強化されます。
【村上紙器工業所の箱Barが果たす価値】
| 役 割 | 価 値 |
| ブランドの「体験」化 | 顧客の感情記憶に残る体験を創出 |
| 対話的コミュニケーション | 単なる受注 → 共創への関係性の深化 |
| ブランドのコアを可視化 | 言語化しにくい価値を体験化 |
| CRM(顧客関係管理)強化 | 顧客ロイヤリティと紹介成立率の向上 |
村上紙器工業所の箱Bar(対話中心型)とは、箱を媒介にして「経営者の覚悟」「ブランドの意思決定」「人の手の価値」を一対一(または少人数)で深く翻訳する “対話の装置” です。
主役は、モノではなく会話。
一言で言えば、
箱を肴に、覚悟を確かめ合うカウンター。
1. 村上紙器工業所の本質は「説明できない価値」にある
貼り箱の価値は、
- 触った瞬間の違和感
- 角の緊張
- 素材の呼吸
- わずかな揺らぎ
こうした非言語・非効率・非数値に宿ります。
これはパネル展示や動画では伝わらない。
人の言葉と間(ま)を伴う対話でしか翻訳できない価値です。
2. 対話は「価格」ではなく「覚悟」を測る行為
箱Barの対話は、
「いくらですか?」に答えるための場ではありません。
むしろ問いはこうです。
- なぜ、その商品を世に出すのか
- なぜ、既製箱では足りないのか
- なぜ、時間とコストをかける覚悟があるのか
この対話を経てはじめて、
貼り箱が “コスト” から “投資” へと意味転換します。
インタビュー&ライティング
コピーライター田中有史(旅する田中有史オフィス)
https://sites.google.com/view/tabisurutanaka
撮影&デザイン
浪本浩一(ランデザイン)
https://www.langdesign.jp/



著者:村上紙器工業所 代表 村上 誠
大阪で三代続く貼り箱製造業を営み、パッケージを通してブランド価値を設計するパッケージコンセプター。
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