代表プロフィール

パッケージコンセプター
貼箱ディレクター
貼箱ブランディング・プロデューサー
経営者の意思を読み解き、貼り箱に翻訳する
パッケージコンセプターとしての原点
私は、貼り箱製造業を営む村上紙器工業所の三代目です。
ただし、自分の仕事を「箱をつくること」だとは考えていません。
貼り箱は、単なる入れ物ではありません。
それは、企業やブランドがどんな覚悟で事業に向き合っているのかを、言葉よりも先に伝えてしまうメディアです。
私は、その意思や背景を読み解き、箱という具体的な形に翻訳する役割を担っています。
そのため、自らを「パッケージコンセプター」と呼んでいます。
なぜ、私は「箱」より先に「意思」を見るのか?
この考えに至った背景には、一見すると貼り箱とは無関係に見える「遠回り」だらけの経歴があります。
論理を学んだ場所 ―― NHK 技術職時代
大阪市内の工業高校(電気科)を卒業後、NHK大阪放送局技術部に配属されました。
テレビのエンジニアとして送信技術業務、おもに近畿管内にあるテレビ放送中継所(サテライト)の保守・運用管理。及び、放送衛星(BS地上設備)の運用管理に従事したのです。
当時二十歳そこそこで、近畿一円のテレビ放送中継所について、年間1億円規模の設備更新を担当しました。
この経験で身についたのは、「壊れない仕組みをどう設計するか?」、「一つの判断が、どれほど大きな影響を及ぼすか?」という視点です。
今の貼り箱設計における構造・耐久・再現性・判断責任の考え方は、この技術職時代が土台になっています。
人を見る目を学んだ場所 ―― 保育園・障害児保育の現場
NHK退職後、私はまったく異なる世界である保育の現場に入りました。
障害児保育にも携わり、言葉で説明できない感情や、背景の違いと向き合う日々でした。
この経験から学んだのは、人は見えている言葉や行動だけでは判断できないということです。
ブランドも同じです。
表に出ているデザインや価格の奥には、必ず、語られていない事情や想いがあります。
それを読み違えると、どれだけ美しい箱をつくっても、ブランドの意思は伝わりません。
視点を広げた場所 ―― 海外(カナダ)での生活
英語力も海外経験もないまま、ワーキングホリデービザでカナダのバンクーバーへ渡りました。
移民国家の中で、文化も価値観も異なる人たちと働き、カナダの友人たちと遊び生活を楽しみました。
このとても貴重な体験は、「正解は一つではない」「価値は立場によって変わる」という視点を私に与えてくれました。グローバル市場やBtoBの現場で、商品パッケージに求められる役割を考える際、この感覚は今も強く生きています。
それら家業を継ぐまでの様々な経験、いわば「寄り道」が、私自身にいろいろな価値観や視野を持たせてくれたと思います。
※詳しくは、「一見、ムダなことが実は役に立つ?」をご覧ください。
だから私は、貼り箱を「意思決定のメディア」だと考える
こうした経験を経て、家業である貼箱づくりに戻ったとき、私は強く感じました。
パッケージ/貼り箱は、企業がどんな基準で判断し、どこに価値を置いているかを、無言のうちに伝えてしまう存在だと。
だからこそ私は、「とりあえず箱が欲しい」「できるだけ安く作りたい」という相談はお受けしていません。
貼り箱はコストではなく、ブランド資産であり、経営判断そのものだからです。
私たちのミッション
貼り箱を通して、企業ブランディングをプロデュースすることが私たちのミッションです。
業界の枠にハマることなく異業種の方々とのお付き合いを通して、今までの「貼り箱(はりばこ)」とは違った「価値」を見いだし、それを伝えていきたいと考えています。
自社ブログでは、現場経験に基づいた「パッケージ×ブランディング」の実践知を発信しています。
特に、デザイナー、クリエイターの方々と交流し、展示会や作品制作などのコラボレーションにより、「デザイン」や「感性」を重視した「貼り箱作り」を目指しています。
ものづくりとクリエイティブの間に立つということ
私はデザイナーではありませんが、貼箱づくりを通して多くのクリエイターと仕事をしてきました。
そこで感じたのは、優れたクリエイティブほど感覚任せではなく、「なぜそうするのか」という明確な判断軸を持っているということです。
ものづくりも同じです。
構造、素材、価格、再現性。その一つひとつが選択の結果であり、最終的に形として責任を取る場所が製造現場です。
私は、クリエイターが描いた意図を、現実の制約の中でも失わせない形へと翻訳する。その役割を担っています。
<貼り箱とブランディングの実績>
- 海外展開へ和包丁の新ブランド戦略
パッケージからはじまるブランディング、高級和包丁ブランド
参加クリエイター:田中有史氏(株式会社田中有史オフィス 代表)コピーライター/クリエイティブディレクター、浪本浩一氏(株式会社ランデザイン 代表)デザイナー/アートディレクター
- スタッフ&お店の内なる想いを、見える化する
「感謝の気持ち」チョコレート・パッケージ、化粧箱&ブランディングプロデュース
参加クリエイター:末川マキコ(DIVA creative)デザイナー/クリエイティブディレクター
<講師歴>
大阪パッケージアカデミー(2016、2018、2020、2022、2023、2024年)
貼り箱を通して、ブランドをつくる!!(石川県紙器組合様)
箱屋が仕掛ける!価値を伝えるパッケージ(株式会社日報ビジネス様)
「貼箱業界の異端児が伝える!~“感性”に響く貼り箱が“価値”を生み出す~」
<取材・雑誌掲載>
Mac fan portal
単なる「入れ物」ではない。
Macの“外箱”に秘められた「究極のブランド体験」とは?
日経新聞・電子版
「ブルガリ並の配慮 iPhone「箱」に革命(上)」(2013/4/2)
| 1963年 | 大阪市阿倍野区に生まれる。 |
| 1978年 | 工場・自宅共に、現在の大阪市西成区に移転する。 |
| 1979年 | 大阪府立今宮工業高校電気科入学。 |
| 1982年 | 同校卒業。NHK大阪放送局技術部入局。 送信技術業務、主に近畿管内にあるテレビ放送中継所の保守・運用管理。 放送衛星(BS地上設備)の運用管理に従事する。 |
| 1985年 | NHK退職。 白鳩保育園(東大阪市)に保父(現在は、男女共に保育士と呼ばれています)として、保育(障害児保育も含む)に携わる。 |
| 1988年 | カナダ・バンクーバーに渡加。 レストランの皿洗い、ウエイター、カメラマン(日本人観光客の集合写真を撮影)を経験。その間、カナダ人ファミリー宅へのホームステイ(今でも家族ぐるみのお付き合いです)、中国系カナダ人とアパートメントをシェアするなど、西洋文化にふれる。バンクーバー在住は、約1年半。しかし、英語はまったく上達せず。常にボディーランゲージ(?)で会話する。 当時の友人たちとはいまだに交流があり、カナダでの生活は一生の思い出となっています。何よりも日本と西洋の文化の違いを、肌で感じられたことは自分の人生の中でとても大きなことでした。 |
| 1990年 | 帰国後、印刷ブローカーや同業の北川紙器工業株式会社(大阪市、現在はありません)にて修業。貼函製造の現場を経験する。 |
| 1991年 | 結婚。現在は妻、男児1人、女児1人の4人家族。 |
| 1993年 | 家業の村上紙器工業所に入り、現在に至る。 |
| 2000年 | ミレニアム<貼函>フェア(東京都中野区)に、自社製品を初出展。 デザイナーや企業の企画担当者に直接話を伺う。普段、そういう機会がないので貴重な時間となりました。 |
| 2005年 | 父親から家業を引継ぎ、村上紙器工業所の代表者になる。 |
| 一人旅 | 独身時代は日本全国に行きましたが、今は無理? 詳しくは、「パッケージブランディングに通じる人生経験(ひとり旅、写真、JAZZ)」をご覧ください。 |
| 写真 | 写真:愛機は、コンタックスRTS II、137MA、AFレンジファインダーG2とHasselblad 503CX、ローライ35(Tessar40mmF3.5)、スーパーセミイコンタ(Tessar 75mm F3.5)、そしてカールツァイス・レンズ群。 Distagon 25mmF2.8、Distagon 35mmF1.4、Planar 50mmF1.4、Makro-Planar 60mmF2.8、Planar 85mmF1.4、Makro-Planar 100mmF2.8、Planar 135mmF2、Sonnar 180mmF2.8、Tele-Tessar 300mmF4、Biogon21mmF2.8、それにヤシカの28mmF2.8、マクロの55mmです。 Hasselblad用は、Distagon CF 60mmF3.5、Planar CF 80mmF2.8、Makro-Planar CF 120mmF4。 現在は、キヤノンのデジタル一眼レフ「EOS R6」を主に使用。 元日本報道写真連盟(通称日報連:毎日新聞社のアマチュアカメラマンのための倶楽部。現在会員は全国で1万人余に達し、日本有数の写真団体として活動しています。)会員。 詳しくは、「私の思い(ひとり旅、写真、JAZZ)」の「写真とカメラ」をご覧ください。 |
| JAZZ | 現在は、欧州ピアノトリオに夢中!澤野工房の澤野由明社長とは、親しくさせていただいています。 |
| オーディオ | 真空管アンプが欲しいです!何とも言えない暖かい音です。 と思っていたら、直熱3極管「2A3」を使ったシングル無帰還アンプ(サン・オーディオ「SV-2A3」)をキットで購入。久しぶりに、ハンダゴテを持って作りました。 SPは、DIATONE DS-A7を愛聴。 |
| 酒量 | 一日缶ビール(350ml)1本、あとはウイスキーをロックで! BARでは、ニッカ余市、スコッチ・シングルモルト(アイラかスペイサイド)を最初はストレート。少し加水することで、モルトの香りがひらいてくるのがたまらないですね…。 |
| 自由なひと時 | 近所のBARのカウンターで過ごす、時間を大切にしたいです。 あとは、自宅の真空管アンプで聴くJAZZのレコードや古今亭志ん朝の落語を聴きながら。 |
| 私の思い | ひとり旅、写真、JAZZについての「思い」を綴ってみました。 |
1990年ワーキングホリデーにてカナダ・バンクーバー在住時に、日本人観光客ツアー集合写真を撮影する仕事をしていたときに、地元新聞「The Vancouver Sun」の取材を受けたときの記事です。

著者:村上紙器工業所 代表 村上 誠
大阪で三代続く貼り箱製造業を営み、パッケージを通してブランド価値を設計するパッケージコンセプター。
