パッケージデザインは経営戦略やブランディングへの投資
公開日:2025年07月25日(金)|ブランディング

経営者の皆さまへ
― パッケージ/パッケージデザインは“コスト”ではなく “経営戦略”としての「投資」です ―
パッケージ投資が生む5つの“経営的リターン”
(1)なぜパッケージに“お金をかける”必要があるのか?
「商品が良ければ絶対に売れる」
…本当にそうでしょうか?
ずっと前、今ほど商品がない時代なら、確かにそうでした。しかし、それは過去の話。現代では、ありとあらゆる商品がいくらでもあります。インターネットで何かを検索すると、ほとんどの商品が、山のように出てきます。その中で、他社と差別化/差異化するのは至難の業です。
消費者が商品を「知る・選ぶ・購入する」、その第一接点が商品パッケージです。
中身の良さ、ブランドの思いや考え方を “伝える” ことができなければ、ブランド価値が伝わらず、選ばれません。
(2)パッケージ包装は「沈黙の営業マン」
- 商品の魅力を一瞬で伝える
- ブランドイメージを運んでくれる
- 競合商品と並んでも埋もれない
- ブランドとして信頼される印象を与える
しかも、ずっと黙って “仕事” をしてくれます。
手に取られ、開封され、SNSで拡散され、再利用されて、大切な「顧客接点」としての役割は広告以上です。
顧客接点(タッチポイント/コンタクトポイント)とは、企業/ブランドと顧客/消費者を結ぶすべての場面や機会です。
ホームページ、SNS、ECサイト、メールマガジン、広告、会社案内、名刺、DM、カタログなど、顧客接点は沢山ありますがその中でも商品パッケージやパッケージデザインは、直接ユーザーと目や手にも触れる最も大切な顧客接点です。
ユーザーがパッケージを手にしたときの印象が、そのブランドのイメージを頭に強く刻み込まれます。
(3)パッケージ投資が生む5つの“経営的リターン”
項目 | 内容 | 期待される経営効果 |
① 売上アップ | 商品が「目に留まり、手に取られる」 | → 新規顧客の獲得、CV率向上 |
② 単価向上 | 「価格に見合う」or「それ以上」の印象を与える | → 利益率の向上 |
③ ブランド価値の向上 | 印象に残る、好きになる、リピートされやすくなる | → LTV(顧客生涯価値)の向上 |
④ 差別化/差異化 | 類似品との差異を瞬時に伝える | → 選ばれる理由の創出 |
⑤ 顧客体験の向上 | 感動・喜び・共感を届ける | → ファン化・SNS拡散・口コミ効果 |

(4)「高いパッケージ」は無駄か?
いいえ、それは “ブランドの価値” を守り、伝えるためのツールです。
- 高価格商品 → 安っぽいパッケージはブランドを毀損する
- 手作り・自然派商品 → 素朴なパッケージで「らしさ」を演出する
- EC販売 → 実物を見ないで購入するため、パッケージの印象がブランドイメージに直結する
(5)実際の投資対効果(イメージ、事例)
※ 例:高級化粧品(想定単価30,000円)における、パッケージ投資とその効果
(高級感、ブランド感のあるパッケージ/貼り箱を採用した場合)
<投資額>
- 箱単価:@2,000円(事例です)
- 初期費用:15万円(木型代、サンプル製作費、企画費など)
<効 果>
- ブランド価値の創造による想定価格をアップできる
- 商品の売上、利益率の拡大
- ブランドの世界観を創造
- パッケージによる開封体験を設計
- パッケージデザインによりSNSで拡散効果
- パッケージに物語性を持たせたり、ブランドの背景やコンセプトを表現することで、ユーザーの共感につながりファン化できる
▶これだけの投資で、他社とは売上や利益率、ブランド力に長期的な差を生む
※実際の事例:売上が数億円アップしたケース
—パッケージが人の心を動かす—
商品パッケージ/デザインは営業支援ツールとしても効果的

(6)パッケージは「経費」ではなく「資産」
- ロゴ・色・形状・コピー…これらを統一すれば、それは“記憶に残るブランドイメージ”になります。
- 「ブランドらしい箱」はマーケティングとブランディング、そして経営にとっての資産です。
- パッケージによるブランドイメージが定着することで価格競争から脱却し、「指名買い」されるブランドへ移行できます。
(7)まとめ:経営戦略としてのパッケージ
誤解されがち | 実際は… |
包装はコストでしかない | → 顧客体験を作る投資 |
安く済ませるべき | → ブランドの印象に直結 |
商品が良ければ売れる | → 見つけてもらわなければ意味がない |
デザインは自己満足 | → 顧客の心に残る「記憶戦略」 |
(8)最後に:中小企業こそ、パッケージに差が出ます
大手にはできない“こだわり”や“個性”を、パッケージで表現できます。
- 規模が小さいからこそ、一つひとつの「見せ方」が売上と利益を左右します。
- 比較的小さな投資で、大きなブランドイメージを築くことが可能です。
▶ご提案:ブランド価値を伝え高めるパッケージの戦略設計をお手伝いします
- ブランドイメージに合った素材・形状・構造・内装などをご提案
- マーケティング/ブランディング視点でのご提案
- 小ロット対応も可能。テストマーケティングから始めるのも一つの手段です
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