パッケージ(貼り箱)はマーケティング視点でデザインする

公開日:2018年12月09日(日)貼り箱

すべてのものやサービスは、マーケティング視点を変えれば価値が変わる

つまりこの視点を持つことで、ブランド価値を高めることが出来ます。

最近、お世話になっている高橋先生(スマイルマーケティング)がされている「マーケティング妄想バー」、二回目の参加をしてきました。

ちょっとお酒が入りながら(バーですから)、いろんな職業の方々が少人数で「マーケティング妄想力を鍛える」勉強会です。
参加者がちょっと気になっている商品をお互いに紹介しあったり、日経MJ新聞から気になる記事をピックアップして語り合ったり。

興味深いのは、それらをマーケティングの4P「Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)、Place(流通)」の視点で考えてみるということです。
同じ商品でも、「誰に売るのか?」「どこで売るのか?」「どう売るのか?」によって価値が変わってきます。
気になる商品で、今回私が取り上げたのは真空管。

真空管?

何それ?という声が聞こえて来そうです。元々電気信号を増幅する素子、今はトランジスタやICなどに置き換わってますが昔は真空管を使っていました。
私はJAZZが好きで今でもレコードを聴きますが、レコードの音を増幅するアンプに使っている真空管。出力も小さく歪み成分も多いのですが、実はそんなアナログの音は人間の脳に心地よく聴こえます。
私が使うのは、米国RCAの1940年代に作られた「2A3」という型番の真空管。もちろん今は新品では購入出来ないので、オークションで中古品を購入しました。今から、70年以上も前のものです。とんでもなく古い中古品ですが、そこから出る特にピアノは1940年代を感じさせる古いけど繊細な音色です。この当たりは、マニアの心を揺さぶるんですよね〜!!
4Pでいえば「Product(製品・商品)」ですが、それが強烈にある製品はすごく魅力があります。価格が高いとか、安いとかいう次元ではありません。
やはり商品には、こういう尖った部分が必要です。

例えば、ここに「Place(流通)」視点でみたものがあります。
カフェブームと言われて久しいですが、今はスターバックスなど珈琲専門店が乱立している状態です。そこに紅茶版スタバとも言える、紅茶専門店が登場してきたりしています。
今までなら「紅茶は家で飲むもの」というイメージでしたが、Liptonフルーツインティーなるテイクアウト用紅茶が出てきたり。家で飲むものから珈琲のようにテイクアウトして、様々な場所で飲むという視点を変えた商品といえます。

マーケティング視点で、ブランド価値を高める。

私たちがつくる貼り箱でいえば、包装パッケージは単なる副資材としか考えないお客様には「一円でも安く」となりますが、「パッケージはブランド価値を高める大切なツール」と考えるお客様にとっては「価格は高くてもそれはブランドへの投資」という価値観に変わります。
同じパッケージ(貼り箱)でもマーケティング「視点」を変えることで、お客様にとっての「価値」が全く違ってきます。マーケティング視点でデザインする、つまり妄想することで新たなブランド価値を生み出すことが出来ます。
我々モノをつくる側(送り手)にとっても、こういった視点でデザインすることがとても重要だと感じます。

貼り箱は、どんなお客様にとって価値があるのか。
お客様は、貼り箱に何を求めているのか。
価値のわかるマーケットはどこなのか。
ブランド価値は、貼り箱でどう変わるのか。

マーケティング視点で妄想を膨らませることで、お客様にとってどんなデザインが必要なのか。
とても大切なことであり、貼り箱をいつもそういう視点で考えていきたいです……。

真空管の詳細については、「古き良き時代の“モノ”」をご覧ください。
https://www.hakoya.biz/blog/music/item_900.html

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真空管

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