考える手。手で触り手で組み立て手で確かめるクラフツマン

公開日:2020年03月21日(土)ブランディング

考える手。アルティジャナーレ、手で触り、手で組み立て、手で確かめる。手を動かすから脳が働く。貼り箱、パッケージ

これは、弊社のキャッチフレーズ「意思を運ぶ箱。」を書いていただいたコピーライター/クリエイティブディレクターの田中有史(たなかゆうじ)氏が、私たちが貼り箱をつくる現場をみて書いていただいたコピーです。

田中氏いわく、思っていた以上に「手」が介在している小さな現場に触発されて、その夜、熱が冷めないうちにキャッチフレーズを何本か書いた、うちのひとつです。

手で触り、手で組み立て、手で確かめる。
手を動かすから脳が働く。

私たちは道具として機械を使いますが、紙などの素材を「貼る」という加工は手仕事です。

このように手を動かしてモノをつくる人のことを、イタリアでは「アルティジャナーレ」といいます。日本だと職人や職人技というと、昔ながらの伝統的なやり方を小さな工房で、無口に淡々を仕事をしているイメージです。

イタリアでは小さな工房から、数百〜千人?程度の中規模生産でブランド構築から販売までを行う企業も、自分たちはアルティジャナーレだと誇りを持って自らいうそうです。

日本でいう職人とか職人技とは、ちょっと意味合いが違いますね。

以前、京都でお話を伺った安西洋之氏が、著書「デザインの次に来るもの これからの商品は「意味」を考える」の中でこう言われています。

アルティジャナーレという概念には、「概念や世界観を作る+美の表現+手を使って思索する」ことを指している。

大きな企業の生産性や効率優先でつくられる低価格な大量生産品とは、思想が全く違うアルティジャナーレという概念です。
私たちはこのアルティジャナーレとして、大量生産に求められる徹底した生産性や効率主義とは違った価値「MADE BY 村上紙器工業所」の貼り箱をつくっていこうと考えています。

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田中有史オフィス
クリエイティブディレクター / コピーライター
田中有史(たなかゆうじ)
https://sites.google.com/site/hawaiianytanaka/

これまでJR西日本、阪急百貨店、サンヨー電機、日本ハム、おけいはん、MIZUNO、SHARP、FM COCOLO、神戸市立須磨海浜水族園、川崎重工など幅広い仕事を手がける。近年ブランディングに関わることが多く、代表的な仕事に「菊太屋米穀店」「神戸親和女子大学」「京都錦 冨美家」「とっとり県中部発信プロジェクト」など。他に「スタシアカード」「なんばスカイオ(オープニング)」「GEMSなんば(オープニング)」「EKIMO(ネーミング)」「NU(ネーミング、オープニング)」などがある。

同志社大学法学部法律学科卒業
広告代理店、制作プロダクション勤務の後独立する。
神戸親和女子大学客員教授・「広告論」非常勤講師
宣伝会議「コピーライター養成講座」講師
その他講師歴多数
大阪コピーライターズ・クラブ顧問
広告賞の受賞・年鑑などへの掲載多数

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私たちの工場では、貼り箱を「早く・安く・大量に」作ることを目的としていません。私たちはモノとしての箱づくりではなく、パッケージを通してブランドの「意味」をつくる仕事です。

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