貼箱のブレンダー:「貼箱士」村上誠のブログ

iPhoneが入ってるようなパッケージを作れませんか?

2016年11月01日(火)05:39|貼箱

iPhone が入っているパッケージ。
まるで、高級ブランドの腕時計が入っているような質感とクオリティーです。

箱の中から iPhone を取り出すことを、ファンの間では「開封の儀(つまり、一つの儀式)」というそうですが、箱から商品(モノ)を取り出すことそのものがひとつのストーリーであり、人をワクワクさせる体験(コト)なのです。

最近ちょくちょく、「iPhoneが入ってるようなパッケージを作れませんか?」と問い合わせが来ます。
「まったく同じものは簡単には作れませんが、疑似的になら作ることは可能です!!」と、どこまでのことをお客様が要求されているのかをお聞きします。

あの貼箱は業界的には「究極の貼箱」といわれていて、実際に作っているのは台湾ですが、イタリア製の世界最新の貼箱製造機をiPhone用貼箱の「専用機」にカスタマイズし、恐らくそれらを数百台以上使って製造されています。

設備投資に1セット〜数千万円程度?、それを数百台ですから「数百億円」を投じて、あの貼箱1個の原価が@600円くらいと言われています。

iPhone年間販売台数が1億5,000万台〜2億台くらいですので、アップルは、箱代(〜1,200億円)+設備投資数百億円を使ってあの箱を作っています。
アップルの執念とも思える、パッケージによるブランディング。

一般ユーザーはあれがそんなすごい箱だとは知りませんが「何かを感じる」ため、箱から自分のiPhoneを取り出すところをビデオ撮影し、YouTubeにアップしている映像が世界中で50万件以上あると言われています。

ファンの間では、これを「開封の儀」と言います。
「箱から商品を取り出す」のを、ひとつの儀式と捉えています。
日本の電機メーカーの商品では、こんなことは絶対にありえません。

このように世界一高度な技術、そして投資をして作られたもので、そう簡単に真似の出来るもの代物ではありません。
もし作るとなると、相当な費用と技術が必要です。
そこで「疑似的になら〜〜〜。」と、提案させていただくことがあります。

iPhone貼箱と比べるとかなり簡易的な方法で、一般的なものよりは費用がかかりますが、比較的費用を抑えながら「iPhone貼箱」っぽい感じには作ることができます(笑)。

あくまでも「〜っぽい。」ですが.......!!
お客様がご納得いただければ、こんな感じで作ることは出来ます〜。

iPhone貼箱について、インタビュー記事。
(世界で初めて(多分?w)の、iPhoneのパッケージについての解説記事です。)
http://puzzle-tokyo.blogspot.jp/2013/04/blog-post_10.html


日経新聞・電子版へ掲載されました(閲覧には無料の会員登録が必要です)。
ブルガリ並の配慮 iPhone「箱」に革命(上)


記事内容は、こちらの本にも掲載されています。
アップルのデザイン戦略 カリスマなき後も「愛される理由」(日経BP社)


iPhoneが入ってるようなパッケージを作れまませんか?
iPhoneが入ってるようなパッケージを作れまませんか?
iPhoneが入ってるようなパッケージを作れまませんか?


2012年11月1日に、自分でfacebookに投稿した記事です。

iPhone貼箱の分解

先日、知人のお二人から「iPhone」の箱を譲っていただきました(辻村さん、真野さん、有り難うございました)。
そしてついに、一部を分解してみました(まだ一部ですが)。
すると、驚愕の事実がわかりました。写真は、箱の側面部分です。これだけではちょっとわかりにくいですが、謎が解けました(笑)。
まずは「貼箱」の生地(ボール紙)の構造ですが、一般的な貼箱は通常天面(もしくは底面)の角は、ボール紙の厚み分だけ「面取り」したように「斜め」になります。
しかし、ご存知のように「iPhone」の箱は直角です。
これは、構造的には可能で、ボール紙を「二重構造」にすれば出来なくはありません。
しかしそれとも違い側面部分(枠)は「Vカット」、それに天面(底)のボール紙をこれも内と外から挟んで、直角な箱にしていました。
これは、「なるほど!」という感じ(笑)。

しかし凄かったのは、「包み紙」です。言葉で説明するのが難しいですが、通常は側面に一旦「紙の端(フラップ)」を巻き込んで、その上からまた対角面をかぶせるように貼るため、「フラップ(業界では"チンピラ"と呼ぶことも。笑」との境目が上から観るとわかります(紙厚のため)。
しかし、この箱にはそれがありません。開けてビックリ。"チンピラ"は通常、左右両端とも15mm程度ですが、この箱は左右とも両端まで延びています。そのため紙厚の差が出ないので、境目がないように見えてとても「スッキリ(美しく)」なるのです。これには、さすがに驚きました。我々の常識をはるかに越えたやり方です。
問題は、これをどうやって作っているかです。これも業界の常識的に考えると、手作業に思えます。しかし、製作ロットは数千万個単位。
いくら「中国」とはいえ、「貼り」を全部手作業というのは想像がつきません。もしかするとこの箱のために「専用機械」を作って貼っているのか? 
それとも、一部機械を使いながら最終的には手作業による人海戦術なのかわかりません。作り方をもし知っている方は、教えて欲しいくらいです。
いずれにしろ、業界の常識をはるかに越えた「ものづくり」といわざるを得ませんでした。この経験を与えていただいたお二人(箱をいただいた)に感謝致します。
それにしても、アップルの恐ろしいまでの「美の追求」と「こだわり」に脱帽です!!

★感性品質への「こだわり」オリジナルパッケージ(貼箱)企画・製造★

村上紙器工業所

手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。

感性品質とは、性能や効率だけではなく、「心地よい」「官能的」
「温もりがある」など、デザインや素材感を活かし、
人の”感性”に直接響く「魅力的品質」をいいます。

そんな”ゾクゾクするほどの美しさ”や”ワクワク感”のある貼箱を、
私たちはは作っていきたいと考えています。
そして、あなたの”名脇役”になりたい……。

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