◎村上紙器工業所
「お客さまインタビュー」シリーズ 3

「真珠のイメージを変えるための箱が必要だった。」 - 株式会社光貴 代表取締役 野原 明さま  マネージャー野原直貴さま

株式会社光貴は、心斎橋にオフィスを構え真珠を使ったジュエリーを自社でデザイン製造し、国内外へ販売している会社です。野原 明社長と、息子さんである野原直貴マネージャーから真珠への想い、自社ブランドのこと、村上紙器工業所との出会い、パッケージ(貼り箱)が出来あがっていくまでの経緯など興味深いお話をお聞きしました。

「真珠のイメージを変えるための箱が必要だった。」

[野原社長]この会社は父である先代が1963年に起業し、高級時計を販売していました。私は真珠を扱っている別の会社にいました。そこは世界的なブランドだったので、本当に良いものを扱っていました。真珠の選別や商品開発などいろいろなことをさせていただき、経験を積みました。そこで真珠を教わり、優しく上質な輝きのとりこになりました。
そしてのちに父の会社に入ったわけですが、じぶんの経験を生かす意味で時計から真珠へと商売を変化させていきました。前職時代の経験から、「時計も宝飾品もいろんなものを扱いますが、大切なのはユーザー目線である」と、思ってやっています。

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「卸でやってきて、ずっと順調に来ていました。」

[野原社長]私はデザインや製造をやる作り手です。前職からずっと、良いものをどうやって作るのかということに情熱を注いできたことが、いまも生きています。出来あがってきた真珠をいろんなデザインにしていきます。“この真珠をどういうデザインにするか”と考えながらやるのですが、そこがいちばん難しくて時間がかかります。
商売の中心は卸でやってきました。バブル期も波がなくて順調でした。でも何年か前からオリジナルブランド商品を出したいと考えはじめ、4〜5年ほど前に立ち上げたんですよ。

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「“ルべミール”という名前に想いを込めました。」

[野原社長]「真珠が持つ冠婚葬祭イメージを一般の方がファッションとして使うイメージに変えたい」という想いがありました。そこで「Lubemille(ルベミール)」というブランド名を考えました。フランス語の「Lustre(輝き、艶))」「Bebe(ベビー、小さい)」「Mill(たくさんの、無数の)」という単語に由来する造語です。
 扱っているのはベビーパールです。1.5mmくらいの小さな真珠は生産量が限られているうえに、小さくても照り(輝き)がいいものは少ないんです。良いものはピラミッドの一部で取り合いです。だから、良いものさえ作ればという思いだけで立ちあげました。最初は作ればなんとかなると漠然と思っていました。

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「ネットで見つけてコンタクトしました。」

[野原社長]ずっと卸中心でしたから、ケースの必要性はなかったんです。でも、“ルベミール”という名前でブランド化しようとすると、オリジナルのケースがないことにはどうにもなりませんでした。たくさんのケース屋さんがあるので、いろいろ見てまわりましたよ。でも、市販のケースでは満足できず、ネットで村上紙器工業所を見つけてコンタクトをとりました。

「工場を訪問して、そのこだわりに共感しました。」

[野原社長]会社を訪問して製造の現場を見せていただいて、説明を受けて、村上さんのモノ作りへのこだわりに強く共感しました。いろいろとおっしゃった中でも印象に残ったのは「箱が目立ってもダメです。」
というひと言です。私もモノ作りの側の人間として、商品を引き立
たせる役割に徹するという、その気持ちがよくわかりました。

村上さんの製造現場では、“手作りのこだわり”を実感しました。
真珠も同じで、現場は手作りの混沌としたところがあるので、よく似ていました。そこに、親近感を感じたわけです。
店頭のサンプルはすべて見せてもらいました。うちのスタッフもいろいろとアイデアを考えてくれていたので、村上さんと意見を交換しながらイメージを固めていきました。

「額縁に入れたように見えたいと思っていました。」

[野原社長]“中に入れるもののことをすごく考えて、どうすれば中身と箱がケンカせずにコラボできるのか”ということを、村上さんのアドバイスを受けとめながら突き詰めていきました。

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[野原マネージャー]真珠にはいろんな喜びがあります。身につける喜び、それを誰かに見せる喜び、プレゼントする喜び。私たちはお客さまに対して、この商品が届いたときに見るだけで喜ばれる商品にしたかったので、額縁見たいに見える箱にしました。

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「開封体験という感動をお客さまにさしあげたい。」

[野原社長]漠然とはじめたオリジナルブランドも、いまは息子とスタッフがいろいろと考えてやってくれているので、徐々に変わってきています。
[野原マネージャー]私も同じく真珠のブランドにいましたが、父とは会社も違いますし、販売職に就いていました。そこで学んだことは、お客さまが喜ぶかどうかということでした。だから、開封していただくときの体験を大切にしたいと思っています。じぶんのために買っていただいたお客さまが、そこにリボンがなくても、プレゼントしてもらったように嬉しく感じていただきたいと思っています。
だから、商品のお届け時には必ず手書きのメッセージを同封するようにしています。それは、前職時代に来店されただけのお客さまにも手書きのメッセージを送っていた経験に基づいています。手書きには温かみがあります。メールでは温かみは伝わりません。

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「真珠を売っているのではないと思っています。」

[野原マネージャー]私たちが提供しているものトータルで、お客さまの期待を超えて喜んでいただきたいと考えています。真珠を売っている感覚でやるのではなくて、お客さまに喜んでいいただくことへの対価であるべきです。いい意味で、箱はあくまでも媒体です。お客さまとブランドをつないでくれるものです。そのことを常に客観視することが大事だと思います。
そこは、「ケースが目立ちすぎない方が良い」という、村上さんの考えと通じるものがあります。

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「おかげで箱の発注ペースが上がっています。」

[野原社長]ブランドをスタートした当初は“箱が変色していないか”と心配するくらいのペースでしたが、いまは村上さんへの発注のペースが上がっています。(笑)漠然と立ち上げた結果、商品の数が出るようになってきたということです。これも息子とスタッフがネットでの発信に工夫をしてくれているからです。私だけではできないことでした。
 そして何よりの誇りは返品がない、クレームが一度もないということです。「ブランドとはお客さまの信頼」ですから、自社ブランドが順調に育っている証だと思います。この調子で一歩ずつ、成功への階段を上がっていきたいと思います。

野原社長と野原マネージャーのお話しをお聞きして、「モノ作りにこだわること」と「お客さまの喜びを想像すること」のバランスが大切だと気づきました。お忙しいところ取材にご協力いただき、ありがとうございました。(村上)

ブログ生地:新ブランドのためのジュエリー(真珠)パッケージ、化粧箱


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マネージャー 野原直貴
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お客様インタビュー/アーカイブ」は、こちらをご覧ください。

訪問日:2020年11月18日(水)
公開日:2020年12月17日(木)

※掲載内容は取材時の情報に基づいています。

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