◎村上紙器工業所
「お客さま訪問記」シリーズ 2

「ただ詰めるだけの箱は、欲しくなかった。」 -  代表取締役 香山夕子さま

フラワーデザイナーの香山夕子さんが大阪市中央区南船場で経営する「Lee.espoir(リー・エスポワール)」は、ブライダルに特化したフラワーショップ。専業主婦だった香山さんが、約5年前にはじめたお店です。なぜ貼り箱を知り、村上紙器工業所とご縁を持つことに至ったかなどを話していただきました。

「ただ詰めるだけの箱は、欲しくなかった。」

お花のギフトBOXを作りたかったんです。記念日にお花とメッセージカードを入れたBOXを贈ったり、プロポーズするときにお花と指輪とメッセージカードが入ったようなBOXを渡すと、素敵じゃないですか。花には花言葉があるように、花一輪から話が広がっていきますから。

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「専業主婦だった自分には何もなかった。何か自信をつけたかった。」

子どもが大きくなって何かまた仕事をしたいと思ったら、やっぱり花屋だったんです。以前、生花店に勤めていたので。
専業主婦だった自分にはキャリアも何もないので、資格を取って自信をつけようと、日本フラワー協会や桂由美さんの講座を受講し資格を取得しながらいろいろ模索していました。
開業といっても当初は堺の自宅でアレンジメントをしていました。そんなときに、ある会社から仕事の契約のお話が来たんです。そしてその条件が店舗を持つことだったんです。持つなら大阪市内だと思い倉庫を探しました。ところが、店舗探しの途中にその話は無くなってしまったんです。でも結果的に、この場所に出会ってここで開業することになりました。

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「やるならブライダルに特化したかった。いちばんキレイだから。」

お花の仕事の中でも、ブライダルのお仕事がいちばんキレイじゃないですか。だから、ブライダルに特化しようと決めました。ヘッドドレス、ブーケ、会場装花などウエディングのお花を手掛けています。
もちろんお店ではお花を販売していますし、ギフトやディスプレイもお受けしています。そうこうしているうちに、オリジナルギフトのアイデアが浮かんだんです。そのアイデアがフラワーBOXのようなイメージだったので、箱が欲しかったんです。

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「つくりたい箱のイメージはあったけど、箱の種類も、作ってくれるところもわからなかった。」

箱についていろいろ調べたんですが、よくあるのはお菓子の箱のような組み立てるタイプのものばかりでした。あるとき偶然に箱の特集のような雑誌を見つけて、わたしが欲しかったのは“貼り箱”という種類のものだとわかりました。
“貼り箱”という言葉がわかったので、ネットで検索すると東京の会社がヒットしたんですが、大阪まで運ぶのはコストやリピート発注の面で大変だと友人からアドバイスを受けました。その友人が「『大阪、貼り箱』で検索したら?」というので、やってみて、3番目にヒットしたのが村上さんの会社でした。

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「他社ではいきなりできないと言われたけど、村上さんは真摯に相談に乗ってくれました。」

会ってみないと分からないというのが、わたしのやり方なんです。だから、検索でヒットした順に会いたいと連絡しました。でも、最初の2社はつくりたい箱を説明しただけで、「つくれない」「それは無理ですね」と、会う前に断られてしましました。次に村上さんへお電話で相談したところ、会って話を聞いていただくことになりました。他の2社と違い、どうにかしてあげたいという雰囲気を、声からビンビン感じました。(笑)

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「細かなところまでわかるように説明していただき、高いと思ったけど納得してつくりました。」

イメージ写真を持って訪問しました。つくりたかったのは2段でしかも左右に開閉する可動式のBOXでした。変型なので閉じたときにキレイな四角になるのが難しい。そしてコストが高くつくと指摘されました。まずは箱の設計が決め手になるとかで、たくさん試作をしてくださいました。なかなかパシっと閉まらなくて何度も繰り返し、やっと設計が決まり、制作の段階へ進みました。一つひとつが手づくりの工芸品みたいなものなのに、納入された商品はすべて均一な出来上がりでした。
最初におっしゃったように高かったけど(笑)、そこに不満はありません。ある意味村上さんは職人なので、なぜダメか、どこをどうすれば良いのかを、わたしに理解できるように細かく説明してくださったので、納得できました。カタチにしてくれる人がいなかったので、出会えてとても満足しています。

「今後の夢は、やっとできたこの商品をもっともっと広めること。」

完成したのは今年の5月です。なんとか、希望の母の日までに間に合いました。母の日は花屋さんがいちばん忙しくて、この商品も需要が多いだろうと思っていましたので。
でも、まだまだ世間で知られていないので、もっともっと知っていただく存在にして、売り上げも伸ばしていきたいです。できないできないが続いたのを、やっと商品化できたんですから!

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香山さんのお話しをお聞きして、「今後は私の知識を生かして、『Lee.espoir』さまの販促やブランディングまでもアドバイスできるような関係になれたら良いなあ」と、感じました。お忙しいところ、取材にご協力いただき、ありがとうございました。(村上)

ブログ記事:想いが込められたフラワーボックス

株式会社Lee. espoir
代表取締役 香山夕子
〒542-0081大阪市中央区南船場1-7-13
tel.06-6262-6060
https://lee.espoir.flowers

お客様インタビュー/アーカイブ」は、こちらをご覧ください。

訪問日:2020年10月16日(金)
公開日:2020年11月04日(水)

※掲載内容は取材時の情報に基づいています。

「お客さま訪問記」シリーズ

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