
育毛美容液のパッケージ(貼り箱)
最近は男女ともに、抜け毛、薄毛などの頭皮トラブルで髪の悩みをかかえておられる方が多いと聞きます。 美容室などでも、頭皮用の美容液(化粧水)が販売されているそうです。 今回のパッケージ(貼り箱)は、ヒト幹細胞培養液を使った頭皮用美容液、スカルプケアの...
インロー式貼り箱
ここでは、一例として右の写真にある「インロー式貼り箱」の製作工程を、簡単に説明させていただきます。もっと複雑な貼箱の場合は、これらの基本的な製作工程の他に表紙やゲス(中仕切り)など部分ごとに製作し、最終的にそれらを組み合わせることで、一つの「貼り箱」が出来上がります。
下にある製作工程は、弊社の「貼り箱」では比較的“シンプルな作業工程”で、高度なものになると、十数点〜二十点以上の部品を組み合わせた「貼り箱」を製作する場合があります。これら様々な工程で“人の手”が加えられ、「貼り箱」は作られていきます。
ミ(下箱)とフタ(上箱)を同じ寸法で作り、それらを繋ぐ「インロー(ヤローという場合もあります)」と呼ばれる箱をミと合体させることで、「三位一体」形式の貼箱となります。
この貼り箱は、ミ(下箱)とフタ(上箱)の間に隙間を空け、「インロー(色のついた部分)」が少し見えるデザインにしたものです。
※製作工程では、わかりやすくするために、一部この貼り箱とは違うものを写しています。ご了承ください。
ボール紙の断裁
貼箱の中芯になるボール紙を、断裁機で指定の寸法に断裁します。
罫線(けいせん)入れ
ボール紙が折り曲がるラインに、罫線(ハーフカット)を入れます。
隅切り
「井の字」に、罫線を入れた隅をカットします。
中芯(ボール生地)
罫線が入り、四隅をカットされた状態。(大量ロットまたは変形箱の場合は、木型を作り、トムソン抜きをします)
隅止め
ボール生地を、紙テープで止めていきます。(他に、ワーヤー止めもあります)
巻きをかける
インロー部分に、紙を巻きます。(箱全体を包むのではなく、側面に紙を巻いている状態)
四隅カット
隅をキレイに仕上げるため、内側に折り込む四隅に、カッターナイフで切れ目を入れます。
折り込み
切れ目を入れた場合、「長い辺」を先に折り込み、あとから「短い辺」を折り込むことで、四隅をキレイに仕上げます。(仕様により、逆に折り込み場合もあります)
生地を包む
ミ・フタを貼紙で包みます。(写真上は、糊が塗布された紙に、ボール生地を位置決めしているところ)
四隅カット
工程(7)と同じく、四隅に、カッターナイフで切れ目を入れます。
折り込み
折り込み後、内側の仕上がりをキレイにするために、金属のヘラで、折り込みの際をこすっていきます。
仕上げ
インロー箱とミを接着材で、固定します。(ミ部分の完成)これにフタをして完成。インロー式貼箱の出来上がりです。