見えないコトをカタチにする。ブランド価値を高めるパッケージ、貼り箱

公開日:2016年7月7日(木)|お知らせ

4月に、日報ビジネス株式会社の記者さんに取材をしていただいた内容を、“箱創り” を応援するビジネスマッチングマガジン「月刊カートン・ボックス」2016年7月号に掲載していただきました。

紙器(パッケージ)関係の完全な業界紙で、内容は製造機械などハードの内容が殆どの中に、“ソフト面(ブランディングやデザインなど)”中心のお話をさせていただきました。
かなり、場違いな内容になってます(笑)。

差別化への挑戦〜村上紙器工業所〜
デザインで躍進!!
見えない“コト”を“カタチ”にする

村上紙器工業所(大阪市西成区)HPは斬新だ。ホーム画面を開くと、そこには『センスを、包む!』との言葉が。タイポグラフィで表した「貼箱」との文字が親近感を抱かせる。企業ビジョンがハッキリと分かる仕上がりが目を惹きつける。「埋もれてたまるか!」。脱下請けをキーワードに、貼箱の真の魅力を伝える革新的戦略がそこにはあった。

同社の創業は1952年。貼箱の専門業者としてさまざまな案件を手掛けてきた。だがその多くが大手からの下請けだった。このまま下請けを続けるのか・・・それとも直受注へ挑むのか・・・。
移り変わる時代を背に模索する日々が続く中、平成17年、現代表の村上誠氏が3代目に就任する。

もともと同社ではテレビエンジニア出身という意外な経歴を持つ村上氏先導のもと平成12年、当時業界では珍しい自社HPの立ち上げに取り組んでいた。しかしさらなる実践的なITノウハウの伝授を求め、大阪市主催の「ネット活用実践塾」に参加。このことが大きなきっかけとなり、ITを駆使した新たなビジネスモデルの構築を目指すようになる。

本格的なHPリニューアルに乗り出したのは、平成21年。
縁合って優秀なWEBデザイナーとの出会いも重なり、再度、自分たちが目指す企業ビジョンと向き合う機会となった。「何を伝えたいのか?」、「何を目的にするのか?」。
自分でも気づかなかった企業ポリシーを一つずつ紐解きながら、新たなHPへと落とし込んでいった。HP完成後、少しずつではあったが、インターネットを介した直受注の案件が増えだした。脱・下請けに向けた一歩を踏み出した。

その後、クリエイター支援施設・メビック扇町で開催された「ブランディングセミナー」に参加。初めて聞く話に大きな可能性を感じた村上氏は、デザイナー、クリエイターとの積極的な交流を図るようになる。すると分かったことがあった。貼箱があまりにも浸透していないという事実であった。

また根強い値段競争が貼箱の価値を下げているようにも感じた。「値段競争をしている場合じゃない!今こそ“価値競争”を軸に、貼箱が持つ本来の役割を伝えていかなくては」。底知れぬ使命感が湧き出でてくるのが分かった。そして、「センスを、包む!」との自社ブランドコンセプト確立へと進んでいった。

村上氏が力を注いだのはクライアントからの徹底的なヒアリングだった。緻密な打ち合わせを何度も行い、お互いが考えるイメージの差を埋めていくという。
「1mmの誤解が貼箱の完成度を落としてしまう」。目の前の案件に対し、一切の妥協を配したその情熱が、村上氏独自のワークスタイルへと確立されていった。
現在、全体の約6割がクライアントからの直受注という。新規受注も年々増加傾向にあり、関西エリアのみならず日本全国から引き合いを得ている。

以前、とあるデザイン事務所からソフトウェアに使用する貼箱の案件を受けたときのこと。中身はセキュリティ関連のソフトウェアで、リブランディングの依頼だった。商品コンセプトは、“上質感”。シックなものか?、光沢感際立つものか?目に見えない“コト”をカタチにするため、より具体的な聞き出し作業を行った。

すると一つのイメージが形として見えてきた。早速、村上氏のもと貼箱が作り出されていった。
貼る紙の素材から色、質感、内装部など細部にいたるまで、徹底したこだわりをもち、仕上げていった。
コンペ参加後、クライアントより即採用の通知が。村上氏の提案をベースにした貼箱の採用が決定した。

嬉しかったことは、商品を実際売りにいくメーカー営業マンの反応だった。「このパッケージ、お客さんに提案したいと思える!」とのこと。こだわり抜く大事さを身に染みて感じたという。

嬉しい朗報はまだまだ続く。同パッケージを含めた全体のコミュニケーション戦略が功を奏し、前年比120%増の売上伸長を示したというのだ。
絵に描いたようなビジネスモデルと、思ってもみない快挙に心からの充実を噛みしめたという。

事業方針を転換してから約10年。忍耐の連続だったと村上氏は振り返る。だが今、胸を張って言い切れることは「この方向性で間違っていなかった!」ということ。
満足のいく事なんて一生涯ないかもしれないが、さらなる探究心をもって、感性に響くモノ作りを続けていくとする。

月刊カートン・ボックス(2016年7月号掲載)
日報ビジネス 株式会社
包装編集部 吉野加代子

https://www.nippo.co.jp/cb/

“箱創り”を応援するビジネスマッチングマガジン。
1982年創刊で、2012年に30周年を迎えました。
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