大阪市立大学の学生さんが工場見学

公開日:2010年12月15日(水)セミナー・勉強会

先日、大阪市立大学商学部の学生さんが、弊社の工場見学に来られました。

来られたのは、同大学の2回生から4回生までの中小企業に大変関心の高い14名と先生です。
弊社の他、モノづくり企業を訪問し、現場を見た上で直接経営者と対話をするというもの。

テーマは「モノづくり企業を中心とした中小企業の活性化のための課題(大枠)」で、弊社の場合、「貼箱」の製造現場を実際に自分達で体感してもらい、その後ディスカッションをさせていただきました。

特に弊社の場合、デザイナーをはじめとするクリエイターとのコラボレーションに力を入れており、ビジネスだけでなく展示会などモノづくり屋として
「クリエイティブ」なことにも挑戦していることが、彼らにとっては興味深いところだと思います。

特にお話させていただいたのは、いわいる「異業種」とのコミュニケーションについて。
確かに一見難しそうに思えるのですが、お互いがお互いを思いやりコミュニケーションしようとするなら、例え全くのの異業種同士でもわかり合えるということです。

このあたりは、今の学生さんと企業との関わりの中で、社会的にも重要視されている問題です。
特に最近の社会はデジタル化が進み、人と人とのコミュニケーションが希薄になっている状態です。
もっとアナログ的というか、人間同士の「心のふれあい」が大切なように感じます。

若い頃私は「ひとり旅」に夢中で、その辺では「様々な違った環境の人と、お友だちになる」ことで鍛えられたのが、今となっては良かったのでしょうね(笑)。

以前にも、法政大学経済学部の学生さんが研修旅行で弊社工場見学に来られました。
ベンチャー・中小企業の考察(経営学部 稲垣京輔ゼミ)

もちろん、これらの学生さんは大企業に就職することが多いでしょうが、中小零細企業の現場を体験することは今後のためにもとても勉強になると思います。

参加者の皆さんからいただいた「会社訪問感想文」です。

八幡さん(商学部3回生)
商学部3回生の八幡未来と申します。先日は、お忙しい中長い時間をとっていただき、貼箱体験やたくさんの質問に答えていただきありがとうございました。
今まであまり「箱」を意識したことがなかったのですが、箱にとても興味を持つようになりました。まさかあのような箱たちが、手作業で作られているとはとても意外でした。
また、貴社を見学させていただき、特に印象に残ったのは、価格競争でなく価値競争、というのがとても伝わってきたこと。たくさんの箱を見せていただき、結婚式用のきれいな箱や、デザイナーさんたちとのコラボレーションなど、オートメーションでは創ることができない、たくさんの「作品」があるのだと感じました。また、名刺入れなど本当に箱とは思えないようなものもあり、貼箱の可能性を感じました。
私は今まで、手作業は「味がある」のがいいところなのだと思っていましたが、村上さんは手作業でも何百個と同じクオリティで、手作りとは思えないくらいにすごくきれいなものを創られていました。また、1つだけでも、巨大な箱など難しい注文でも頑張って応える、というお話もお聞きして、手作業の良さは「機械ではできない複雑な工程ができる」かつ、「そのひとのために創れる」ことなのかな、と思いなおしました。
また、翌日忘れ物を取りに行ったときも快く応じていただき、感謝しております。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

嶋田さん(商学部2回生)
村上紙器様を見学させていただき、ありがとうございました。貼箱という特殊なジャンルでのビジネスがどのように成立していくのかが、最初はイメージできませんでしたが、実際の目で見て聞いて、貼箱のブランディングや売り込み方法・勝負方法をイメージできました。また異業種交流やイベントの扱い方について、見学前は何か新しい商品を生み出したり実際にビジネスがあったりする場だと考えていたのですが、そうではなく貼箱の存在を知ってもらい、それ自体の良さを広めるという場であり、クリエイターとの出会いの場であるとお考えであることは自分にとってはこれまでのイメージを払拭するものであった。
ブランディングとは、企業が莫大な資金を投入して広告するというものであると認識していたが、そうではなく飾り付けられたものを全て取り除いて、そのものの本質?村上紙器様では箱自体の美しさ?だけを見てもらうという手法もあることを知れたのでとても有意義でした。
以前に見学させて頂いた処でもそうでしたが、ネットに力を注いでおられるのがありありと伝わってきました。Twitter も利用されており、人とのコミュニケーションや情報発信を重要視しているのが印象的でした。

川野さん(商学部2回生)
今まで製造業系の工場を見学させて頂いていたので、デザイナーとのコラボレーションなどを積極的に進める芸術系の中小企業というのが非常に斬新でした。
異業種とのコラボレーションを進める際に、「相談をすることが大切だ」というお話がありました。互いに専門分野の知識を出し合い、相談し、現実可能な形にまとめる。他者と協働する時には、独りよがりになってはいけないということを、改めて教えて頂きました。
また、「デザイナーとのコラボ」=「ビジネスを有利に進める手段」と見なす視点も、非常に印象に残っています。
BtoC への展開のお話では、今村上紙器様がどのくらい余剰生産能力を持っているのか、それを効率的に使うにはどのような展開の仕方をしたら良いのか、そこでblog、twitter などの情報発信ツールを利用できないか等、新しい疑問を投げかけて頂くことが出来ました。
今回の見学では、製造業系でなく芸術性の高い中小企業のイメージを捉える事が出来ました。貼り箱作り体験や紙の裁断見学、質疑応答、大変勉強になりました。ありがとうございました。

西本さん(商学部4回生)
普段何気なく見ていたお菓子やアクセサリーの入っている箱が「貼箱」という名前で、このように作られているとは全く知らなかったので、今回の訪問は発見の連続でした。実際に村上紙器の作る貼箱を見たり、村上社長のお話を聞いたりして、中身の演出家としての箱の重要性を再認識しました。
また、オリジナルの名刺入れを拝見して、実用性とデザイン性という点で、十分貼箱そのものが商品になりうる可能性を感じました。それはやはり社長が情報発信を積極的に行ない、デザイナーやクリエイターとの関係構築に努められ、貼箱の付加価値を高められてきた結果だろうと思います。
しかし、村上紙器の貼箱の価値を高める鍵である情報発信とデザイナー・クリエイターとの交流を社長のみが担っているという点で、少し不安定さを感じました。規模的に社員がその様な交流の場に参加するのは大変難しいのだろうとは思いますが、社員対象の交流の場もあれば、もっとアイデアなどビジネスチャンスが出てくる可能性が増えるのではないかと思いました。
自分で作った貼箱、大切に使います。ありがとうございました。

村岡さん(商学部2部3回生)
村上紙器さんを見学し、村上さんのお話を伺った中で特に勉強させていただいたのは、異業種交流会についてでした。紙媒体などの資料をもとに異業種交流会について知ろうと思うと、「ビジネスに結びついた件数」や「売上高」などが目に付き、それをもとに評価しがちになっていました。実際に参加されている方のお話を直接聞くことで、「純粋に興味がある」「勉強のため」といったように、直接的なビジネスのみを求めずに異業種交流会が活用されており、それは数字だけでは判断できないものであることを知れました。
また、貼箱という、いままで知らなかった産業の存在を知り、その製作を体験させていただいたのも印象深かったです。製作体験や、実際に作られ用いられた貼箱をみせていただいたり、デザイナーさんとのコラボレーションで生まれたものを見せていただく中で、これまで「ただモノを容れるためのもの」であった箱が、それ以上の意味を持ったように思います。
実際に話を聞いてはじめてわかることがある、聞かなければわからないことがある、ということを身をもって学べたことも大きな実りだったと思います。ありがとうございました。

笹原さん(商学部2回生)
先日、村上紙器さんを訪問させていただいて、新たな発見など多くありました。正直なところ、紙器・貼り箱について、それまでほとんど知りませんでした。だから、実際に目の前で箱に紙が正確に、きれいに、ものすごい速さで貼り付けられていくのには驚きましたし、すごいと思いました。貼り箱作りを体験させていただいて、見た目以上にとても難しかったです。
また、インターネットやツイッターにとても力を入れていらっしゃるのは印象的でした。
情報の発信に、ツイッターが適しているとおっしゃられていて、僕自身はあまりツイターというものを使ったことがなくて、よく知らなかったのですが、ブログやホームページ以外にもそういった発信の方法もあるのだなと、1 つ新しい発見でした。村上紙器さんホームページも、他の中小企業のそれと違ってすごくオシャレで目を引くものがあって、そういった工夫も、注目されていらっしゃる要因の1 つなのだと思いました。
最近では中小企業にもインターネットの活用がかなり普及してきましたが、うまく活用できていないところも多いのではないかと思います。村上紙器さんで学ばせていただいたことを参考に、そういった企業を応援できるように、取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。

黒田さん(商学部2回生)
先日はお忙しい中訪問させていただきありがとうございました。まずは、様々な精密かつ見てて楽しい貼箱をたくさん見させていただき、その技術の高さに驚きました。正直、これが紙で作られた箱か信じられない箱がいくつもありました。
さらに、価格競争でなく、価値競争で勝負していくと言う方針を採り、自社の製品の現状に満足せず新たな可能性を探るために、扇町マテリアル会議などに参加したりする気概に感銘を受けました。ネットツールの活用や、自分たちのような企業見学を受け入れること。交流会で自社商品アピール(名刺箱)などすべて、将来のための商売の種まきツールである。とおっしゃられていましたが、結局それこそがすべての企業に求められていることなのだろうと感心いたしました。これからも、より魅力的な貼箱を創り続けてください。
P.S 作らせていただいた貼箱は小物入れにさせてもらっています。本当にありがとうございました。

濱さん(商学部4回生)
お話しを聞いて、貼箱の製作は、非常に手間が掛かるものであるということが良く分かりました。今までは、機械で簡単に大量生産できると思っていました。
貼箱は様々な所で使われており、商品によっては、極めて高付加価値な物になることに驚きました。綺麗で頑丈な貼箱に入った商品は、それだけで高級感のある魅力的な商品になるということを知りました。このような方法で付加価値を上げることができるとは思っていませんでした。
経営者自ら、あらゆるツールを用いて情報発信を積極的に行っており、ビジネスチャンスの掴み方の一部を知ることができました。技術力や営業力が強くて、非常に魅力のある会社であると思いました。
工場では簡単な貼箱を製作させていただきました。このような体験が出来る機会は滅多にないと思います。
貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。

片山さん(商学部2回生)
先日はお忙しい中、私たちのために見学の時間をもうけていただき、ありがとうございました。中小企業がテーマであるゼミ生にとってはとても有意義な見学になりました。私が見学において感じたことをいくつか述べたいと思います。
村上紙器様のはり箱に対する情熱はとても大きいと感じました。デザイナーとのコラボの話はとても面白そうでした。はり箱を通してクライアントの想いやイメージを製作するというところはセンスが必要ではないかと感じました。センスという学んだところで得ることが難しい部分は大きな武器になると感じました。
村上紙器様は、大量生産をする大企業にはない「手作り」というところを武器にしておられますよね。また、受注生産ということで無駄を最小限に抑えるというところもありました。私は、中小企業の実態を調べていくうちに、独自の技術を有してない企業は、収益をあげにくいと考察しました。
村上紙器様のような中小企業がどんどん現れて、大阪の経済、日本の経済を活性化してほしいと思っています。私は2 回生で、就職活動は来年からになりますが、見学させていただいて感じたことを就職活動にも社会に出た際にも生かしていきたいと思います。
ありがとうございました。

西さん(商学部2回生)
村上紙器さんは他に訪問させていただいた2つの企業さんとは違う業種だったのでいろいろと違いがあったので興味深い訪問でした。まず、他の2社と違い家内工業でごく少人数の企業でした。3E や掲示板での掲示などはなく、今までの自分の思っていた中小企業の町工場そのものでしたがうってかわってホームページはとても中小企業のものとは思えないものでした。
下請けに頼らない中小企業はいかに情報を外部に発信していくのか、そして発信するだけでなくどのようにして相互情報交換を成り立たせるのかが重要なのかがわかりました。これからの中小企業にはさまざまな手段・方向への相互情報発信が絶対不可欠なものだと感じました。また、情報発信するだけでなく自社の強みを持つこと、そしてそれを常に発展させるように努力していくことも必要なのだとわかりました。
異業種交流会については自分たちの予想していたビジネスに直結するような場ではなく、あくまで新たな知識を得る場であり、人脈を広げたりする場であることが分かりました。
今の中小企業に必要な異業種交流会はあくまで経営に関するものであり、取引やビジネスに直結する交流会はまだ必要な段階には達していないのではないかと思います。それぞれの中小企業の個性がより多様化して成熟すれば自分たちの思っていた異業種交流会が必要とされてくると思います。
村上紙器さんへの訪問で今の中小企業間の異業種交流ネットワークについて、これからの中小企業に必要とされるものについて考えるよい機会になりました。

白浜さん(商学部2回生)
今回は見学させていただきありがとうございました。
当初、紙器という言葉の意味を知らなかったため何をしている企業なのかを想像することができませんでした。しかし村上紙器さんのホームページを拝見したところ動画などで分かりやすく仕事の内容の説明があり、事前準備にとても役立ちました。
見学では貼箱を実際に作るという貴重な体験ができ、端から見ているだけでは分からない技術の高さというものを身をもって知ることができました。
異業種間交流の話の中では交流会の使い方に以前訪れた共伸技研さんとは異なり勉強会という側面よりも種まきなどの自身らのことを知ってもらうためのツールとして利用していることを聞き、交流会のあり方について考えることができました。
またHP やtwitter などのツールの積極的活用により、広く貼箱についての広告をおこなっているところから右肩上がりに業績を伸ばしている中小企業の現状、工夫を知ることができました。
今回の見学を活かしてよい研究発表にしたいと思います。

先生をはじめ、学生さんたちによる「貼箱製作体験」

大阪市立大学商学部の学生さんが、弊社の工場見学
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