貼箱のブレンダー:「貼箱士」村上誠のブログ

貼箱の活かし方!Vol.1

2009年03月20日(金)20:11|貼箱コラム

村上誠

新しい紙・・・「うるし紙」!



漆紙漆紙

数十年も前からある小間紙(趣味や装飾用に加工された紙。千代紙、折り紙、包み紙など。)の一種で、表面に「漆」を塗ったような光沢のある紙です。
実際には「漆」ではなく、特殊な塗料を塗ったものです。

私が物心ついた時には既にありましたから、恐らくもっと昔から存在していた紙です。
それも、昔から紙の表情(デザイン)はまったく変わらず、私からすると「古い!」という印象しかありませんでした。
昔は貼箱にも使われていた「うるし紙」ですが、今では殆ど使われなくなった紙の一つです。

しかし面白いのは、我々からすると「古い」ものでも、それを知らない世代からすると、「新しく」見えたりします。

「漆紙」貼箱「漆紙」貼箱

例えば、音楽を聴こうとすると、昔はカセットテープかレコードでした。
レコードは、1982年登場のコンパクトディスク(CD)に代わり、レコードは一部のマニアを除き、殆どなくなってしまいました。

オーディオファンであり、ジャズ好きの私は、今だにレコードプレーヤーも持っていてジャズのレコードも時々買いますが、今の若い世代の人は生まれた時には「CD」だったので、レコードで音楽を聴いたことがない人が殆どです。

だから逆に、あの「アナログ感」がとても新鮮に感じられるのです。
CDなら、プラスティックケースから取り出したディスクをCDプレーヤーのトレイに置いて、ボタンを押すだけですぐに音楽が聴けます。

でも、レコードは紙ジャケットから円盤を丁寧に取り出し、ターンテーブルに載せてからクリーナーでレコード上のホコリを取ります。
そして、回転するレコードの曲の頭へ、ゆっくりと針を落としてやる。

そんなとてつもない「手間」を掛けてやらないと、音は聴けません。
でも、「手間の掛かるものほど可愛い。愛情が湧く。」と、いうことでしょうか?

「古い紙」も、それに似た感覚なのかもしれません。
特に、若いクリエーター、デザイナーの方々には、「うるし紙」は新鮮というか、斬新に映るようです。

確かに、「印刷」、「紙加工」などで現在主流になっている洋紙(ファンシーペーパー)にはない表情をしています。

これは、見る人の感性によると思いますが、良くいうと「奇抜で斬新なテクスチャー」ですが、悪くいうと「とんでもない色使い、信じられない色の組み合わせ(笑)」と、いったところでしょうか。

しかし、見かたによっては、他にはないテイスト、正に人間の感性を強烈に刺激してくれる個性のある「紙」です。

「漆紙」貼箱「漆紙」貼箱

「うるし紙」を使った貼箱は、元々「伝統工芸品」的な要素を持っていますが、それだけでなく「現代の洗練されたデザイン」的要素も、持ち合わせていると私は思います。

実際、デザイナーの方に気に入っていただき、スワロフスキーを施したベルトのパッケージに採用されました。
クロコっぽいその質感にお洒落な感覚、デザイナーを始めとする企画されたメーカーさんもにも、大変満足していただきました。

「漆紙」貼箱ベルト
(「うるし紙」で作られた貼箱(採用されたのは「黒」)とスワロフスキーのベルト)

素材に精通している我々でも、時にはその素晴らしさに気付かない時があります。
同じものでも、見る人の感性によって、感じ方が違う。

古いものでも、違った「感性」が加わることによって、全く新しいものに生まれ変わることがあるのです。
昔ながらの「うるし紙」も、新たな「命」を吹き込まれて、人々の心を刺激してくれることでしょう。

★感性品質への「こだわり」オリジナルパッケージ(貼箱)企画・製造★

村上紙器工業所

手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。

感性品質とは、性能や効率だけではなく、「心地よい」「官能的」
「温もりがある」など、デザインや素材感を活かし、
人の”感性”に直接響く「魅力的品質」をいいます。

そんな”ゾクゾクするほどの美しさ”や”ワクワク感”のある貼箱を、
私たちはは作っていきたいと考えています。
そして、あなたの”名脇役”になりたい……。

コメント




このページの先頭に戻る